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simscape.multibody.AdvancedVisualProperties クラス

名前空間: simscape.multibody
スーパークラス: simscape.multibody.VisualProperties

詳細な視覚特性の指定

R2022a 以降

説明

simscape.multibody.AdvancedVisualProperties クラスのオブジェクトを使用して、描画されたオブジェクトの光沢、周囲光、拡散光、放射光、鏡面光などの詳細な視覚特性を指定します。赤、緑、青の色成分を指定する 1 行 3 列または 3 行 1 列のベクトルを使用して、4 つの色のプロパティのそれぞれを指定できます。また、オプションで RGB ベクトルに 4 番目の要素を追加して、各色に不透明度を指定することもできます。

AmbientColor プロパティ、DiffuseColor プロパティ、SpecularColor プロパティの RGB ベクトルの各要素は、対応する色成分の反射率を指定します。たとえば、SpecularColor プロパティの 1 つ目の要素は、描画されたオブジェクト表面の鏡面反射に含まれる赤色光の割合を示します。EmissiveColor プロパティは、描画されたオブジェクト自体が放つ光の色を指定します。

Shininess プロパティは、反射ハイライトのサイズと鮮鋭度を指定します。Shininess プロパティの値が小さい描画オブジェクトは表面の光沢が少なく、大きくぼやけた反射ハイライトが生成されます。逆に、Shininess プロパティの値が大きいオブジェクトは表面に光沢があり、小さくシャープな反射ハイライトが生成されます。

クラス属性

Sealed
true
ConstructOnLoad
true
RestrictsSubclassing
true

クラス属性の詳細については、クラスの属性を参照してください。

作成

説明

avis = simscape.multibody.AdvancedVisualProperties は、既定値をもつ詳細な視覚特性オブジェクトを作成します。

プロパティ

すべて展開する

周囲光の色。0 ~ 1 の範囲の値をもつ [R,G,B] または [R,G,B,A] ベクトルとして指定します。ベクトルは行ベクトルまたは列ベクトルを使用できます。オプションの 4 番目の要素は色の不透明度を指定します。不透明度の要素を省略した場合、値 1 を指定したのと同じになります。

このプロパティは、光源からの直接光ではない、一般的な照明のレベルを指定します。描画オブジェクトの影の色を変更するには、AmbientColor プロパティを使用します。

例: [0.5 0.5 0.5]

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public
NonCopyable
true

データ型: double

拡散反射による光の色。0 ~ 1 の範囲の値をもつ [R,G,B] または [R,G,B,A] ベクトルとして指定します。ベクトルは行ベクトルまたは列ベクトルを使用できます。オプションの 4 番目の要素は色の不透明度を指定します。不透明度の要素を省略した場合、値 1 を指定したのと同じになります。

拡散色は、描画オブジェクトの主な色を反射して陰影を付け、描画オブジェクトに立体感を与えます。

例: [0 1 0 1]

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public
NonCopyable
true

データ型: double

自己発光による色。0 ~ 1 の範囲の値をもつ [R,G,B] または [R,G,B,A] ベクトルとして指定します。ベクトルは行ベクトルまたは列ベクトルを使用できます。オプションの 4 番目の要素は色の不透明度を指定します。不透明度の要素を省略した場合、値 1 を指定したのと同じになります。

例: [0 0 1 1]

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public
NonCopyable
true

データ型: double

描画オブジェクトの光沢。0 ~ 128 の範囲のスカラーとして指定します。このプロパティは、描画オブジェクトの鏡面反射の鮮鋭度に影響を与えます。光沢が高いオブジェクトは鏡のような外観をもち、光沢の低いオブジェクトは艶消しまたはサテン状の外観をもちます。

例: 90

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public
NonCopyable
true

データ型: double

鏡面反射による光の色。0 ~ 1 の範囲の値をもつ [R,G,B] または [R,G,B,A] ベクトルとして指定します。ベクトルは行ベクトルまたは列ベクトルを使用できます。オプションの 4 番目の要素は色の不透明度を指定します。不透明度の要素を省略した場合、値 1 を指定したのと同じになります。

反射ハイライト (光源からの光の反射によって描画オブジェクト上に生じる明るいスポット) の色を変更するには、SpecularColor プロパティを使用します。

例: [1 0 0 1]

属性:

GetAccess
public
SetAccess
public
NonCopyable
true

データ型: double

バージョン履歴

R2022a で導入