スタンドアロンモデルからのテストハーネスの作成

スタンドアロンテストモデルは、メインモデルの検証によく使用されます。スタンドアロンテストモデルをインポートすることで、Simulink^® Test™ のテストハーネスを作成できます。スタンドアロンモデルをインポートすると、同期機能と管理機能が有効になり、以下が可能になります。

共通のテストモデルは、サブシステムのコピーまたはメインモデルを参照する Model ブロックに入力信号を渡します。テストモデルには、Simulink Coverage™ および Simulink Design Verifier™ によって作成されたモデルが含まれています。

スタンドアロンモデルをテストハーネスとしてインポートする前に、以下を決定します。

メインモデル内で、テストハーネスを関連付けるモデルまたはコンポーネント。
スタンドアロンモデルのパス。
スタンドアロンモデル内でテスト対象となるコンポーネント。
たとえば、このスタンドアロンモデルは Controller サブシステムをテストします。モデルは Inputs を Controller に渡します。Safety Properties は Controller の出力を検証します。

モデルをテストハーネスとしてインポートする場合、メインモデル内のコンポーネントはスタンドアロンモデル内のコンポーネントと互換性がある必要があります。

メインモデル内のコンポーネントの条件:	スタンドアロンモデル内のテスト対象コンポーネントの必要事項:
ユーザー定義関数ブロック (例: S-Function ブロック)	同じブロックタイプ
最上位モデル	Model ブロックまたはサブシステム
サブシステム	サブシステム、Model ブロック、またはユーザー定義関数ブロック
Subsystem Reference ブロック	サブシステムモデル
Model ブロック	Model ブロックまたはサブシステム

以下をインポートしてテストハーネスを作成することはできません。

この例では、スタンドアロンテストモデルをインポートし、Simulink Test でテストハーネスを作成する方法を説明します。

メインモデル sltestBasicCruiseControl はクルーズコントロールシステムであり、ルートインポートブロックと出力ブロックを備えています。

テストモデルには、Controller サブシステムのコピーを駆動する Signal Editor ブロックが含まれており、ブレーキが 3 つの連続タイムステップで作動した際にスロットル出力が 0 になることを検証するサブシステムが備わっています。

スタンドアロンモデルからのテストハーネスの作成

1.メインモデルで Controller サブシステムを右クリックし、[テストハーネス]、['Controller' 用にインポート] を選択します。

2.以下のハーネスプロパティを設定します。

名前: VerificationSubsystemHarness
インポートする Simulink モデル:[参照] をクリックし、MATLAB® examples/simulinktest ディレクトリ内の sltestBasicCruiseControlHarnessModel を選択します。
インポートしたモデル内のテスト対象コンポーネント: Controller

3.[OK] をクリックします。

スタンドアロンモデルからテストハーネスが作成され、メインモデルの Controller サブシステムがそれを所有します。テストハーネスをプレビューするには、バッジをクリックします。

参考