複数インスタンスの参照モデルの依存関係の強調表示
1 つの参照モデルのインスタンスを複数もつ Simulink モデルで機能の依存関係を強調表示するには、モデル スライサーを使用します。モデル スライサーは、ノーマル シミュレーション モードで同じモデルに対する参照を 1 つ以上含む Simulink モデルで使用できます。
この例では、参照モデルのインスタンスが複数ある場合のモデル スライサーの動作について説明します。slslicerdemo_multi_instance
モデルは、信号フロー遷移の途中に、別々の入力で 2 回参照された sldemo_mdlref_counter
で構成されています。
1.モデル slslicerdemo_multi_instance.slx を開きます。
open_system('slslicerdemo_multi_instance');
2.[モデルの検証、妥当性確認、テスト] ギャラリーの下の [アプリ] タブで、[モデル スライサー] をクリックします。
3.モデル スライサーのウィンドウで、[すべての出力端子を追加] をクリックします。これにより、OutA と OutB が開始点として設定されます。
4.[信号伝播] が [上流] に設定されていることを確認します。
5.[シミュレーション時間枠] セクションで、[シミュレーションを実行] をクリックします。
6.シミュレーション時間枠で、[OK] をクリックします。モデルのシミュレーションが開始されます。
7.シミュレートされたモデルで、出力端子 OutA および OutB の上流の依存関係が強調表示されます。
両方のインスタンスの参照モデルで、信号移動の対象となる別々の信号伝播が Simulink スライサーによって強調表示されていることがわかります。
8.スライスを生成するには、[スライスの生成] をクリックします。
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