レベル 1 データ クラスのアップグレード
Simulink® では、レベル 1 データ クラスはサポートされなくなりました。以前のリリースで削除されたレベル 1 データ クラス インフラストラクチャを使用して作成したデータ クラスはアップグレードしなければなりません。
アップグレードしたクラスの移動先のフォルダーを指定する際に、以下のユーティリティ関数を実行します。
メモ
Simulink.Parameter
、Simulink.Signal
または Simulink.CustomStorageClassAttributes
のサブクラスでないレベル 1 データ クラスで定義されたプロパティ タイプはアップグレード時に保持されません。PropertyType
属性および AllowedValues
属性はこれら 3 つのクラスのサブクラスでのみ保持されます。
このコマンドはレベル 1 データ クラス パッケージをすべてアップグレードします。選択したデータ パッケージはアップグレードできません。
ここで、Simulink.data.upgradeClasses('C:\MyDataClasses')
C:\MyDataClasses
はレベル 2 データ クラスの移動先のフォルダーです。メモ
アップグレードしたレベル 2 のクラスは、対応するレベル 1 のクラスと同じフォルダーには入れないでください。
Simulink.data.upgradeClasses
はアップグレード用のレベル 1 クラス パッケージにpackagedefn.mat
ファイルを使用し、指定した移動先のフォルダーにレベル 2 クラスを作成します。次に、Simulink.data.upgradeClasses
は MATLAB® パスの最上位にフォルダーを追加し、パスを保存します。メモ
Simulink.data.upgradeClasses
がアクセス制限のために MATLAB パスを保存できない場合、警告が表示されます。この場合、手作業で MATLAB パスの最上位にフォルダーを追加してsavepath
を使ってパスを保存します。レベル 2 パッケージ フォルダーの場所は、作成後に変更できます。ただし、MATLAB がこれらのパッケージ フォルダーを検出できるようにユーザーが MATLAB パスを更新する必要があります。
レベル 1 データ オブジェクトが含まれる MAT ファイルおよびモデルを再保存してください。
レベル 1 データ オブジェクトが含まれるすべてのモデルおよび MAT ファイルを新たに保存するまで、レベル 1 クラスは MATLAB パスに残しておいてください。レベル 1 データ オブジェクトが含まれるモデルまたは MAT ファイルは、レベル 1 データ クラスが MATLAB パス上に存在する間は引き続き正常に読み込まれます。
メモ
レベル 1 とレベル 2 のデータ クラスの両方を同時に使用することはできません。レベル 2 のクラスは MATLAB で見つけられるように、MATLAB パスでレベル 1 のクラスより上位に置く必要があります。
参考
Simulink.Signal
| Simulink.Parameter