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ブロックの追加とパラメーターの設定
モデルへのブロックの追加
モデルにおける基本の処理は、入力信号を受け取り、その演算を行って、結果を出力することです。入力のさまざまなタイプを表すブロックは、ライブラリ ブラウザーの Simulink® ライブラリの Sources サブライブラリに含まれています。Sinks サブライブラリに、出力の取得と表示を行うためのブロックがあります。その他のサブライブラリに、算術演算などのさまざまな用途に使用できるブロックが用意されています。
この基本的なモデルの例では、正弦波を入力に使用し、信号の値を乗算して、結果を出力します。さまざまな手法を試してライブラリを調べ、モデルにブロックを追加します。
ドッキング モードのライブラリ ブラウザーを開きます。Simulink ツールストリップの [シミュレーション] タブで、[ライブラリ ブラウザー] ボタンをクリックします。
ライブラリ ブラウザーのツリー ビューで、[Simulink] ライブラリを展開し、[Sources] サブライブラリを展開します。
[Sources] サブライブラリで、Sine Wave ブロックをポイントすると、用途がツールヒントに表示されます。
コンテキスト メニューを使用して、ブロックをモデルに追加します。Sine Wave ブロックを右クリックし、[モデルにブロックを追加] を選択します。ブロックの詳細を確認するには、そのブロックを右クリックし、[ヘルプ] を選択します。
ヒント
ブロックが 1 列レイアウトの場合、ブロックをクリックしやすくするには、ブロック アイコンが大きくなるレスポンシブ レイアウトに切り替えます。切り替えるには、ライブラリ ブラウザーで、[レスポンシブ レイアウト] ボタン
をクリックします。
ドラッグしてブロックをモデルに追加します。ライブラリ ツリー ビューの Simulink ライブラリで、[Math Operations] サブライブラリを展開します。[Math Operations] サブライブラリで Gain ブロックを探し、モデルの Sine Wave ブロックの右にドラッグします。
Simulink ライブラリで [Sinks] サブライブラリを展開して Scope ブロックを探し、コンテキスト メニューを使用するかドラッグしてモデルに追加します。
ここまでで、モデルは次の図のようになります。
メモ
ブロックを追加すると Simulink エディターによってブロックに名前が付けられます。たとえば、追加した最初の Gain ブロックの名前は Gain、次は Gain1 などです。既定では、Simulink はこれらの名前を非表示にします。ただし、ブロックを選択することで名前を確認できます。ブロック名を表示するには、以下を実行できます。
ブロックに名前を付けます。
ブロックを選択します。[書式設定] タブで [名前の自動表示] 、 [名前をオン] を選択します。
ブロック名を表示するモデル設定を変更します。[デバッグ] タブで、[情報のオーバーレイ] を選択し、[自動ブロック名の非表示] をクリアします。
ブロック名の表示の詳細については、ブロック名と端子の管理を参照してください。
ブロックの配置と接続
ブロックを接続し、モデルを動作させるためのモデル要素間の関係を構築します。ブロックを相互の関係に従って整列すると、モデルが読みやすくなります。ショートカットを使用して、ブロックの配置と接続を行うことができます。
Gain ブロックをドラッグして、Sine Wave ブロックと並ぶように位置を揃えます。ブロックの水平方向の位置が揃うと、配置ガイドが表示されます。
その位置でブロックを放すと、接続を推奨する青色の矢印が表示されます。
接続を確立するには、矢印をクリックします。実線が表示されます。
同じ方法で、Scope ブロックを整列して Gain ブロックに接続します。複数のブロックが範囲内にある場合は、追加のガイドが表示されます。
Gain ブロックを Scope ブロックに接続するには、Gain ブロックの出力端子からの線を Scope ブロックの入力端子にドラッグします。
ヒント
他の配置オプションについては、複数のブロックを選択します。[書式設定] タブで [配置] セクションのオプションをクリックします。
ブロック パラメーターの設定
ほとんどのブロックでは、パラメーターを設定することができます。パラメーターを使用して、モデルでのブロックの動作を指定できます。既定値を使用することも、次の方法で独自の値を設定することもできます。
プロパティ インスペクターを使用してパラメーターを設定します。
ほとんどのブロックはダブルクリックして、[ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスを使用してパラメーターを設定できます。
ブロック アイコンでブロック パラメーターの値を編集します。ブロック アイコンでのブロック パラメーターの編集を参照してください。
モデルで正弦波の振幅を設定します。
プロパティ インスペクターを表示します。[モデル化] タブの [設計] で、[プロパティ インスペクター] をクリックします。
Sine Wave ブロックを選択します。
プロパティ インスペクターで、[振幅] パラメーターを
2
に設定します。
ブロック ダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターで、ブロック パラメーター値を変数または関数に設定すると、Simulink には、編集フィールドに現在入力されているテキストに基づくリストが表示されます。この候補には、ブロック パラメーターが認識できる各ワークスペース (ベース ワークスペース、モデル ワークスペース、およびマスク ワークスペース)、データ ディクショナリ、および参照ディクショナリの変数やオブジェクトが含まれています。MATLAB® パス上の変数、構造体およびオブジェクトのフィールド、関数には、オートコンプリートを利用できます。
ブロック アイコンでのブロック パラメーターの編集
パラメーターの値がブロック アイコン上に表示されているブロックについては、アイコンで値を対話的に編集できます。
モデルで、ゲインの値を編集します。
Gain ブロックを選択します。ブロックで一時停止します。パラメーター値に青色の下線が表示され、パラメーターが編集可能であることを示します。
[ゲイン] パラメーターを
300000
に設定します。下線付きの数値をクリックして、それを削除し、300000
と入力します。Constant ブロックや Gain ブロックなどでは、ブロック アイコン上に収まる場合のみ、パラメーター値が表示されます。
パラメーターの値を表示するようにブロックのサイズを変更するには、対話型キューをクリックします。
あるいは、以下のいずれかのオプションを使用して、パラメーターの値を表示するようにブロックのサイズを変更します。
Simulink ツールストリップの [書式設定] タブで、[コンテンツに合わせる] を選択します。
Simulink エディターで、ブロックを選択し、省略記号の上で一時停止すると表示されるアクション バーで [コンテンツに合わせる] を選択します。
ブロック アイコンで列挙型のブロック パラメーター値を変更することもできます。
固定パラメーターの列挙 — 値の固定のセットをもつブロック パラメーターの場合は、カーソルまたは矢印キーを使用して許可されている値のリストから値を選択できます。
たとえば、関数パラメーターの値のリストを許可する Rounding Function ブロックについて考えてみます。
ブロックを選択し、ブロック アイコンをポイントします。編集可能なパラメーター値が下線付きで表示されます。
下線付きのテキストをクリックして値を編集します。関数パラメーターに許可される値を含むリストが表示されます。リストから必要な値を選択し、ブロック パラメーターの値を更新します。
この機能は、以下のブロックに対して有効です。
動的なパラメーターの列挙 — 動的な値を許可するブロック パラメーターの場合は、リストから値を選択するか、新しい値を入力できます。新しい値を入力すると、リストから一致しない値が削除されます。
現在、この機能は From ブロックで有効化されています。
たとえば、[GoTo タグ] パラメーターに 3 つの値がある From ブロックについて考えてみます。
参考
simulink
| open_system
| Simulink.createFromTemplate
| Simulink.findTemplates
| Simulink.defaultModelTemplate