Simulink モデルの比較について
モデル比較レポートの作成
Simulink® では、Simulink モデルを比較できます。3-way モデル マージまたは 2-way モデル マージを使用して差分を確認およびマージします。
任意のバージョンの Simulink のモデルを使用できます。比較レポートを使用して、差分を調査したり、元のモデルで強調表示された変更点の確認や差分のマージを行います。
詳細については、Simulink モデルの比較と比較レポートからの Simulink モデルのマージを参照してください。
比較ツールには以下からアクセスできます。
MATLAB® の現在のフォルダー ブラウザーのコンテキスト メニュー
MATLAB 比較ツール
MATLAB コマンド ライン
Simulink エディターの [比較] メニュー
[プロジェクト] ビュー
比較ツールは SLX と MDL の両方のモデル ファイル形式で使用できます。選択したファイルが .mdl
ファイルの場合、または以前のバージョンで保存された SLX ファイルの場合、比較ツールはまず .mdl
ファイルを一時フォルダー内の SLX ファイルにエクスポートして、この SLX ファイルに基づいて比較レポートを生成します。
レポートの作成の詳細については、比較する Simulink モデルの選択を参照してください。
モデルの比較の例
説明付きの例については、次を参照してください。
比較レポートを使用し理解するための詳細については、Simulink モデルの比較を参照してください。
モデル比較レポートの使用
比較レポートは比較ツールで表示できます。この対話型レポートでは、レポート内の項目をクリックして対応する項目を元のモデルで強調表示して表示できます。
比較レポートは、2 つのファイルの相違部分を階層ビューで示します。このレポートには、ファイルの一致する部分は示されません。
ファイルが同一の場合、差分がないことを報告するメッセージが表示されます。
ファイルが保存されていない場合、変更したモデルまたは新規作成したモデルを保存してから比較を実行しなければならないことを示すエラー メッセージが表示されます。
メモ
ファイルの変更が著しい場合、以前一致していたセクション間のマッチが解析で検出されない可能性もあります。
変更の検出は、スコアリング アルゴリズムに基づきます。スコアがしきい値を上回ると、項目がマッチします。ツールのアルゴリズムは、特定のノード型 (たとえばブロック) に割り当てられたしきい値を定義する比較パターンを使用しています。
レポートの使用方法の詳細については、Simulink モデルの比較を参照してください。
強調表示を制御する方法については、元のモデル内での相違点の表示を参照してください。
差分をマージする方法については、比較レポートからの Simulink モデルのマージを参照してください。
比較ツールの詳細については、ファイルやフォルダーの比較とファイルのマージを参照してください。
比較する Simulink モデルの選択
比較レポートで行うことができる操作の詳細については、Simulink モデルの比較についてを参照してください。
Simulink エディターからのファイルの選択
Simulink エディターを使用してファイルを比較するには、次を行います。
[モデル化] タブの [実行と管理] セクションで、[比較] 、 [モデルの比較] を選択します。
[比較するファイルまたはフォルダーの選択] ダイアログ ボックスが開きます。
エディターに現在モデルが表示されている場合、現在のモデルの名前とパスが自動的に選択されて [最初のファイルまたはフォルダー] エディット ボックスに表示されます。[参照] ボタンを使用して最初のモデルと 2 番目のモデルのファイルを検出し、選択します。
[比較] をクリックすると比較ツールで解析が行われ、結果のレポートが比較ツールに表示されます。
現在のフォルダー ブラウザーからのファイルの選択
現在のフォルダー ブラウザーで 2 つのファイルを比較するには、次を行います。
同じビュー内の 2 つのファイルの場合は、2 つのファイルを選択して右クリックし、[選択したファイル/フォルダーを比較] を選択します。
あるいは、次のように比較する 2 番目のファイルを参照して選択できます。
ファイルを選択して右クリックし、[比較対象を指定] を選択します。
[比較するファイルまたはフォルダーの選択] ダイアログ ボックスで、比較する 2 番目のファイルを選択します。
モデルの場合、[比較タイプ] の既定である
[Simulink XML テキスト比較]
はそのまま使用します。[比較] をクリックします。
比較ツールでテキスト、MAT、バイナリなど他の種類のファイルを比較する方法の詳細については、ファイルやフォルダーの比較とファイルのマージを参照してください。
プロジェクトからのファイルの選択
ソース管理を使用するプロジェクトの場合、プロジェクトの [変更済みファイル] ビューからモデル比較レポートを作成できます。詳細については、プロジェクト管理を参照してください。
比較ツールからのファイルの選択
比較ツールを使用してファイルを比較するには、MATLAB ツールストリップの [ファイル] セクションで [比較] ボタンを選択します。ダイアログ ボックスで、比較するファイルを選択します。
コマンド ラインからのファイルの選択
XML ファイルをコマンド ラインから比較するには、以下を入力します。
visdiff(filename1, filename2)
ここで、filename1
および filename2
は XML ファイルまたは Simulink モデルです。
visdiff
は比較ツール内にレポートを生成します。
比較ツールを開かずにコマンド ラインで xmlcomp.Edits
オブジェクトを作成するには、以下を入力します。
Edits = slxmlcomp.compare(modelname_A,modelname_B)
xmlcomp.Edits
オブジェクトの詳細については、ワークスペースへの結果のエクスポートを参照してください。比較タイプの選択
比較タイプを変更するには、比較ツールから新規比較を作成するか、現在のフォルダー ブラウザーの [比較対象を指定] オプションを使用します。[比較するファイルまたはフォルダーの選択] ダイアログ ボックスで、比較タイプを変更できます。たとえば、XML ファイルまたはモデル ファイルに関する MATLAB テキスト差分レポートが必要な場合、ダイアログで比較タイプを [テキスト比較]
に変更してから、[比較] をクリックします。あるいは、関数 visdiff
を参照してください。