Tapped Delay
スカラー信号の複数のサンプリング周期を遅らせ、遅らせたすべての信号を出力
ライブラリ:
Simulink /
Discrete
HDL Coder /
Discrete
説明
Tapped Delay ブロックは、指定されたサンプル周期数だけ入力を遅らせ、各遅延の出力信号を提供します。たとえば、[遅延数] に 4
を指定し、[次で始まる出力ベクトルを並べる:] が [最も古い]
の場合、ブロックは、4 つの出力 (最初が 4 つのサンプル周期で遅れた、2 番目が 3 つのサンプル周期で遅れる、と続きます) を提供します。このブロックは、信号を時間で離散化したり、異なる比率で信号を再サンプリングしたりするために使用します。
ブロックは、1 つのスカラー入力を受け入れ、各インクリメンタル遅延のデータを含む 1 つの出力ベクトルを生成します。出力ベクトルでの遅延信号の順序を [次で始まる出力ベクトルを並べる] パラメーターで指定します。
[最古]
では、出力ベクトルが最も古い遅延バージョンで始まり、最も新しい遅延バージョンで終了するように指定されます。[最新]
では、出力ベクトルが最も新しい遅延バージョンで始まり、最も古い遅延バージョンで終了するように指定されます。
最初のサンプリング期間の出力ベクトルは、[初期条件] パラメーターを使って指定します。十分注意してこのパラメーターを選択すると、不要な出力の動作を軽減することができます。
サンプル間の時間は、サンプル時間 パラメーターを使って指定します。遅延の数は、[遅延数] パラメーターを使って指定します。値 -1
は、ブロックが逆伝播により遅延の数を継承することを指定します。個々の遅延は Unit Delay ブロックによって表現される z-1 離散時間演算子に等価です。
端子
入力
出力
パラメーター
ブロックの特性
データ型 |
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直達 |
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多次元信号 |
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可変サイズの信号 |
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ゼロクロッシング検出 |
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拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入