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サンプル時間のプロパティ
説明
このモデルによって使用されるサンプル時間の優先順位を指定して割り当てます。
カテゴリ: ソルバー
設定
既定の設定なし
N 行 3 列の行列を入力します。この行列の行には、モデルの離散サンプル時間プロパティを最速レートから最遅レートの順に指定します。
サンプル時間が短いほど優先順位を高くしなければなりません。
形式
[period, offset, priority]
period | シミュレーション中に更新を行う間隔 (サンプルレート)。 |
offset | 更新遅延を示す間隔。ブロックはサンプル間隔内で更新されますが、同じサンプルレートで動作している他のブロックよりは遅れて更新されます。 |
priority | サンプルレートと関連付けられたリアルタイム タスクの実行優先順位。 |
サンプル時間の指定の詳細とオプションは、サンプル時間の指定を参照してください。
例
[[0.1, 0, 10]; [0.2, 0, 11]; [0.3, 0, 12]]
モデルによって 3 つのサンプル時間が指定されることを宣言します。
基本サンプル時間を 0.1 秒に設定します。
10、11、および 12 という優先順位をサンプル時間に割り当てます。
優先順位を示す値が大きいほど優先順位が低いこと、つまり [優先順位の値が高いほどタスクの優先順位が高いことを示す] オプションが選択されていないことを仮定します。
ヒント
モデルの基本レートがモデルによって指定された最速レートと異なる場合は、行列内の最初の入力項目として基本レートを指定してから、モデルによって指定されたレートを最速から最遅の順で入力します。純粋な離散システムを参照してください。
モデルが単一のレートで動作している場合は、このレートを 3 要素ベクトルとしてフィールドに入力します (たとえば [0.1, 0, 10])。
モデルを更新したときに指定した内容がモデルによって定義されたサンプル時間と一致していない場合は、Simulink® にエラー メッセージが表示されます。
[周期的なサンプル時間の制約] が
[制約なし]
に設定されている場合は、Simulink によって 40 という優先順位がモデルの基本サンプルレートに割り当てられます。[優先順位の値が高いほどタスクの優先順位が高いことを示す] が選択されている場合は、39、38、37 といった優先順位が基本レートのサブレートに Simulink によって割り当てられます。このオプションが選択されていない場合は、41、42、43 といった優先順位がサブレートに割り当てられます。[周期的なサンプル時間の制約] が
[サンプル時間を制約する]
と[制約なし]
のどちらであるかにかかわらず、連続レートには離散的な基本レートよりも高い優先順位が割り当てられます。
依存関係
このパラメーターは、[周期的なサンプル時間の制約] リストから [サンプル時間を制約する]
を選択すると有効になります。
プログラムでの使用
パラメーター: SampleTimeProperty |
タイプ: 構造体 |
値: 任意の有効な行列 |
既定の設定: [] |
メモ
SampleTimeProperty
を指定する場合は、以下のフィールドをもつ構造体としてサンプル時間プロパティを入力しなければなりません。
SampleTime
Offset
優先順位