桁落ちの検出
説明
Simulink® でパラメーターの桁落ちを検出したときに行う診断アクションを選択します。
カテゴリ: 診断
設定
既定の設定: 警告
なし
Simulink ソフトウェアはいかなるアクションも実行しません。
警告
Simulink ソフトウェアが警告を表示します。
エラー
Simulink ソフトウェアはシミュレーションを終了し、エラー メッセージを表示します。
ヒント
データ型の精度がパラメーターの値を正確に表現するのに十分でないパラメーターが Simulink によって検出されると、桁落ちが発生します。その結果、モデル化された値は理想値と一致しません。
桁落ちはパラメーター オーバーフローとは異なります。パラメーター オーバーフローは、パラメーターのデータ型の範囲、つまりパラメーターが表すことのできる最大値がそのパラメーターの理想値より小さい場合に発生します。
パラメーター オーバーフローと桁落ちはいずれも量子化誤差であり、区別が微細なものになる可能性があります。[オーバーフローの検出] 診断では、1 ビットより大きいパラメーター量子化誤差がすべて報告されます。パラメーター量子化誤差が非常に小さく、以下の条件が満たされている場合は、オーバーフローではなく桁落ちが報告されます。
上記の詳細は次のとおりです。
Max は、パラメーターのデータ型によって表される最大値です。
Min は、パラメーターのデータ型によって表される最小値です。
Slope は、パラメーターのデータ型の勾配です (整数の場合の勾配は 1)。
Videal は、パラメーターの最大精度の理想値です。
コマンド ライン情報
パラメーター: ParameterPrecisionLossMsg |
値: 'none' | 'warning' | 'error' |
既定の設定: 'warning' |
推奨設定
アプリケーション | 設定 |
---|---|
デバッグ | 影響なし |
トレーサビリティ | 影響なし |
効率性 | 影響なし |
安全対策 | エラー |