spectrum.mtm
トムソン マルチテーパー スペクトル
構文
Hs = spectrum.mtm
Hs = spectrum.mtm(TimeBW)
Hs = spectrum.mtm(DPSS,Concentrations)
Hs = spectrum.mtm(...,CombineMethod)
説明
メモ
spectrum.mtm
の使用は推奨されていません。代わりに pmtm
を使用してください。
Hs = spectrum.mtm
では、既定値のトムソン マルチテーパー スペクトル オブジェクト Hs
が返されますが、この出力は、修正ピリオドグラムの線形/非線形結合を使用する、トムソン マルチテーパー スペクトル推定アルゴリズムのパラメーターを定義するものです。ピリオドグラムは、離散扁長回転楕円体列 (dpss
) から設定される直交テーパー シーケンス (周波数領域のウィンドウ) を使用して計算されます。このオブジェクトでは、以下の既定値が使用されます。
プロパティ名 | 既定値 | 説明 |
---|---|---|
|
| データ ウィンドウとして使用される離散扁長回転楕円体列 (またはスレピアン列) の時間と帯域の積。 |
|
| 個別のスペクトル推定を結合するアルゴリズム。有効な値は |
Hs = spectrum.mtm(TimeBW)
では、指定の時間と帯域幅の積に従い、スペクトル オブジェクト Hs
が返されます。
Hs = spectrum.mtm(DPSS,Concentrations)
では、指定の dpss データ テーパーと集中度に従い、スペクトル オブジェクト Hs
が返されます。
Hs = spectrum.mtm(...,CombineMethod)
では、指定されたスペクトル推定の結合方法を使用して、スペクトル オブジェクト Hs
が返されます。有効な CombineMethod
値は、上の表を参照してください。
例
200 Hz の余弦波を定義し、ノイズを加え、時間と帯域幅の積が 3.5 のトムソン マルチテーパー アルゴリズムを使用して、パワー スペクトル密度を表示します。
Fs=1000; t=0:1/Fs:.3; x=cos(2*pi*t*200)+randn(size(t)); Hs=spectrum.mtm(3.5); psd(Hs,x,'Fs',Fs)
上の例は、時間-帯域の積ではなく、データ テーパーと集中度を指定して実行することもできます。
Fs=1000; t=0:1/Fs:.3; x=cos(2*pi*t*200)+randn(size(t)); [e,v]=dpss(length(x),3.5); Hs=spectrum.mtm(e,v); psd(Hs,x,'Fs',Fs)
バージョン履歴
R2006a より前に導入
参考
periodogram
| pmtm
| pwelch