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dfilt.dfasymfir

離散時間直接型反対称 FIR フィルター

構文

Hd = dfilt.dfasymfir(b)
Hd = dfilt.dfasymfir

説明

Hd = dfilt.dfasymfir(b) では、分子係数が b の離散時間直接型反対称 FIR フィルター Hd が返されます。

Hd = dfilt.dfasymfir では、b=1 の既定の離散時間直接型反対称 FIR フィルター Hd が返されます。このフィルターでは、入力が変化せずそのまま出力されます。

メモ

ベクトル b の後半は反対称であると仮定されるため、ベクトルの前半のみが使用されます。以下の図は係数が奇数の場合で、b(3) = 0、b(4) = –b(2) および b(5) = –b(1) となり、次の図は係数が偶数の場合で、b(4) = –b(3)b(5) = –b(2) および b(6) = –b(1) となります。

上記の例における係数の数が奇数の場合に得られるフィルター状態の列ベクトルは、以下のようになります。

[z(1)z(2)z(3)z(4)z(5)z(6)]

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dfilt オブジェクトに対して、タイプ 4 の 25 次ハイパス直接型反対称 FIR フィルター構造を作成します。

Num_coeffs = firpm(25,[0 .4 .5 1],[0 0 1 1],'h');
Hd = dfilt.dfasymfir(Num_coeffs);

フィルターのインパルス応答を表示します。

impz(Hd)

Figure Figure 1: Impulse Response contains an axes object. The axes object with title Impulse Response, xlabel Samples, ylabel Amplitude contains an object of type stem.

dfilt オブジェクトに対して、44 次ローパス直接型反対称 FIR 微分器フィルター構造を作成します。

Num_coeffs = firpm(44,[0 .3 .4 1],[0 .2 0 0],'differentiator');
Hd = dfilt.dfasymfir(Num_coeffs);

フィルターのインパルス応答を表示します。

impz(Hd)

Figure Figure 1: Impulse Response contains an axes object. The axes object with title Impulse Response, xlabel Samples, ylabel Amplitude contains an object of type stem.

バージョン履歴

R2006a より前に導入