カスタム ターゲットを使用したツールチェーン アプローチのサポート
この節では、ツールチェーン アプローチを使用したビルドをサポートするためにカスタムのシステム ターゲット ファイルを構成する方法を説明します。
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [コード生成] ペインで、ツールチェーン アプローチまたはテンプレート makefile アプローチのビルド コントロールを設定できます。表示するビルド コントロールの決定に関与するモデル コンフィギュレーション パラメーターには、以下のパラメーターが含まれます。
モデル パラメーター | 値 | メモ |
---|---|---|
UseToolchainInfoCompliant | on | ツールチェーン アプローチの場合、このパラメーターを 'on' に設定します。TMF アプローチの場合、このパラメーターを 'off' に設定します。 |
GenerateMakefile | on | ツールチェーン アプローチの場合、このパラメーターを 'on' に設定します。 |
選択したターゲットにこれらのプロパティがあることをダイアログ ボックスが検出すると、ダイアログ ボックスはそのターゲットをツールチェーン準拠として識別し、ツールチェーン アプローチのビルド コントロールを表示します。
カスタム ターゲット ファイルではこれらのプロパティを直接設定できないため、カスタム ターゲット ファイル内で関数 SelectCallback
を使用してプロパティを設定します。TLC ファイルの RTW_OPTION セクションで、関数 SelectCallback
の呼び出しは以下の形式で表します。
rtwgensettings.SelectCallback = 'enableToolchainCompliant(hSrc, hDlg)';
対応するコールバック関数には以下を含めることができます。
function enableToolchainCompliant(hSrc, hDlg) % The following parameters enable toolchain compliance. slConfigUISetVal(hDlg, hSrc, 'UseToolchainInfoCompliant', 'on'); slConfigUISetVal(hDlg, hSrc, 'GenerateMakefile','on'); % The following parameters are not required for toolchain compliance. % But, it is recommended practice to set these default values and % disable the parameters (as shown). slConfigUISetVal(hDlg, hSrc, 'RTWCompilerOptimization','off'); slConfigUISetVal(hDlg, hSrc, 'MakeCommand','make_rtw'); slConfigUISetEnabled(hDlg, hSrc, 'RTWCompilerOptimization',false); slConfigUISetEnabled(hDlg, hSrc, 'MakeCommand',false); hCS = hSrc.getConfigSet(); hCS.refreshDialog; end
カスタム ターゲットを選択すると、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスにツールチェーン アプローチのビルド コントロールが表示されます。例については、カスタム ターゲット コンフィギュレーションの作成を参照してください。
カスタム ターゲットのオプション機能を設定する方法の例については、システム ターゲット ファイルのカスタマイズを参照してください。