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XCP エクスターナル モード シミュレーションのグラフィカル コントロール

以下を使用して XCP エクスターナル モード シミュレーションを制御できます。

  • Simulink® エディターのツール バーの [ハードウェア] タブ。[ハードウェア] タブを表示するには、Simulink ツールストリップの [アプリ] タブから、[カスタム ハードウェア上で実行] をクリックします。

  • エクスターナル モード コントロール パネル。このダイアログ ボックスを開くには、[ハードウェア] タブの [準備] セクションで、 をクリックします。次に、[信号の監視とトレース] で、[コントロール パネル] をクリックします。

[ハードウェア] タブと [エクスターナル モード コントロール パネル] の同等のコントロール

[ハードウェア] タブと [エクスターナル モード コントロール パネル] で使用できるコントロールを使用して実行できるエクスターナル モードのアクションを次の表に示します。

エクスターナル モード アクション[ハードウェア] タブエクスターナル モード コントロール パネル

ターゲット アプリケーションをビルドする。

[ハードウェアで実行][監視用のビルド]

N/A

ターゲット ハードウェアでアプリケーションを実行する。

[ハードウェアで実行][展開]

N/A

Simulink を待機中または実行中のターゲット アプリケーションに接続する。

[ハードウェアで実行][接続]

接続

ターゲット環境で生成されたコードのリアルタイム実行を開始する。

[ハードウェアで実行][開始]

リアルタイム コードを開始

ターゲット環境から Simulink を切断するが、コードのリアルタイム実行は停止しない。

[ハードウェアで実行][切断]

切断

ターゲット アプリケーションの実行を停止し、Simulink をターゲット環境から切り離す。

ターゲット アプリケーションの停止後にエクスターナル モードの接続を再確立する場合は、[展開] の手順を実行する必要があります。

[ハードウェアで実行] セクションの [停止] ボタン

リアルタイム コードを停止

ブロック パラメーターのバッチを調整する。Simulink で調整可能なパラメーターの値を変更し、その後、ターゲット アプリケーションのパラメーターを同時に更新できます。信号の監視とパラメーターの調整を参照してください。

[準備] セクションの [更新を保留] ボタンと [すべてのパラメーターを更新] ボタン。

[バッチ ダウンロード][ダウンロード]

XCP エクスターナル モード コントロール パネル

エクスターナル モード コントロール パネルでは、XCP エクスターナル モード シミュレーション向けにコントロールが提供されます。

セクションコントロール説明
接続とトリガー接続

Simulink を待機中または実行中のターゲット アプリケーションに接続する。

Simulink がターゲット アプリケーションに接続されると、[接続][切断] に変わります。

リアルタイム コードを開始

ターゲット環境で生成されたコードのリアルタイム実行を開始する。

生成されたコードが実行を開始すると、ボタンは [リアルタイム コードを停止] に変わります。

トリガーの準備

[外部信号とトリガー] ダイアログ ボックスを通じて指定するトリガーを準備します。Simulink がターゲット アプリケーションに接続されていない場合、ボタンはグレー表示になります。

Simulink がターゲット アプリケーションに接続されておりトリガーが準備されている場合、ボタンは [トリガーをキャンセル] になります。

トリガーをキャンセル

トリガーの準備を解除します。トリガーの準備が解除されると、ボタンは [トリガーの準備] に変わります。

フローティング スコープデータ アップロードを有効にする

このチェック ボックスをオンにすると、ターゲット アプリケーションのデータを Floating Scope ブロックにアップロードするトリガーが準備されます。

持続時間

サポートされません。

パラメーターの調整バッチ ダウンロード

ブロック パラメーターのバッチを調整するには、以下を実行します。

  1. [エクスターナル モード コントロール パネル] で、[バッチ ダウンロード] を選択します。

  2. Simulink エディターで、必要なブロック パラメーターを変更します。

  3. パラメーターを変更するときに、[エクスターナル モード コントロール パネル] では [ダウンロード] の横に以下のメッセージが表示されます。

    Parameter changes pending... 
    Simulink は変更されたパラメーターをローカルに保存します。

  4. [ダウンロード] をクリックします。Simulink は変更されたパラメーターのバッチをターゲット アプリケーションにダウンロードします。

ダウンロード

[バッチ ダウンロード] チェック ボックスがオフの場合、ボタンはグレー表示になります。

構成信号とトリガー

[外部信号とトリガー] ダイアログ ボックスを開きます。

データのアーカイブ

XCP エクスターナル モード シミュレーションではこのボタンはサポートされません。グレー表示になります。

XCP 外部信号とトリガー ダイアログ ボックス

XCP エクスターナル モード シミュレーションでは、[外部信号とトリガー] ダイアログ ボックスを使用して次のことができます。

  • 監視するログ信号を指定する。

  • ターゲット アプリケーションからのデータのアップロードを開始するトリガーを構成する。

[外部信号とトリガー] ダイアログ ボックスは次のコントロールを提供します。

セクションコントロール説明
信号選択すべて選択

[信号選択] ビューには、ログ記録されるよう構成された最上位モデルと参照モデルの信号がリストされます。Simulink は、その信号が [信号選択] ビューで選択されている場合にのみ、監視のためにログ記録された信号をアップロードします。既定では、このチェック ボックスはオンであり、これによりすべてのログ記録された信号の監視が可能になります。

すべてクリア

監視対象に選択されている信号を選択解除します。[すべて選択] チェック ボックスがオンの場合、このボタンはグレー表示になります。

オン | オフ

行を選択する場合、[オン] をクリックすると、対応する信号が監視対象として選択されます。[選択] 列には文字 X が表示されます。[オフ] をクリックするとその信号が選択解除されます。[すべて選択] チェック ボックスがオンの場合、これらのラジオ ボタンはグレー表示になります。

トリガー信号

行を選択する場合、このボタンをクリックすると、対応する信号が、ターゲット アプリケーションのデータをアップロードするトリガーとして設定されます。[トリガー] 列には文字 T が表示されます。信号が既に選択されている場合、このボタンをクリックすると信号が選択解除されます。

コンフィギュレーション パラメーター PurelyIntegerCode'on' に設定されている場合、トリガー信号は非複素数の int32 スカラーでなければなりません。

コンフィギュレーション パラメーター PurelyIntegerCode'off' に設定されている場合、トリガー信号は非複素数の double スカラーでなければなりません。

信号に移動

モデルで信号を見つけるには、[信号選択] ビューの対応する行を選択して、このボタンをクリックします。

トリガー オプションソース

トリガーを準備する方法を指定します。

  • 手動 (既定の設定) — [ターゲットへ接続時にアーム] チェック ボックスをオンにして、または [エクスターナル モード コントロール パネル] で [トリガーの準備] ボタンをクリックして、トリガーを準備します。

  • 信号 — トリガー信号の特定の属性を使用して、データのアップロードを開始します。

モード

トリガー イベントの完了後にトリガーの再装備を指定します。

  • ノーマル (既定の設定) — エクスターナル モード シミュレーションは、各トリガー イベント後にトリガーを再装備します。

  • ワンショット— エクスターナル モード シミュレーションは、トリガーを毎回準備するたびにデータの 1 バッファー分のみを収集します。

持続時間

エクスターナル モード シミュレーションでトリガー イベント後にデータをアップロードする基本レート ステップ数を指定します (既定値は 1000)。たとえば [持続時間] が 1000 に設定され、モデルの基本 (最速) レートが 1 秒だとします。

  • 基本レート 1 秒 (1.0 Hz) でサンプリングされる信号については、エクスターナル モード シミュレーションではトリガー イベントの最中に 1,000 個の連続するサンプルが収集されます。

  • 2 秒 (0.5 Hz) でサンプリングされる信号については、エクスターナル モード シミュレーションではトリガー イベントの最中に 500 個のサンプルが収集されます。

[複数の連続するサンプルを同一パケットで送信] も選択すると、ターゲット ハードウェアでターゲット アプリケーションは次のように動作します。

  1. データ サンプルをバッファーに格納します。

  2. パケット内の複数のタイム ステップからサンプルを送信します。

[持続期間] 値 (durationFieldValue など) では、パケットで送信されるサンプルの数を次のように決定します。

numOfSamplesSent = durationFieldValue/n
ここで、n = (基本レート)/(サンプル レート)

サンプル レートが基本レート (n=1) の場合、numOfSamplesdurationFieldValue になります。サブレート (n=2、3、…) の場合、numOfSamplesSent は最も近い整数に丸められます。ターゲット アプリケーションは、Simulink に送信されないバッファー サンプルを破棄します。

遅延

データ収集に遅延を適用します。これは、トリガー イベントとデータ収集の開始の間の時間を、基本レート ステップ単位で表したものです。正の値またはゼロ (既定の設定) を指定できます。

XCP エクスターナル モード シミュレーションでは負数遅延 (トリガー前) はサポートされていません。

ターゲットへ接続時にアーム

既定では、このチェック ボックスはオンになっています。Simulink をターゲット アプリケーションに接続するとトリガーが準備されます。

  • トリガーの [ソース][手動] の場合、データのアップロードは直ちに開始されます。

  • トリガーの [ソース][信号] の場合、トリガー信号の監視が直ちに開始されます。トリガー信号がトリガー条件 ([トリガー信号] セクションで定義) を満たしたときに、データのアップロードが開始されます。

このチェック ボックスをオフにした場合、エクスターナル モード コントロール パネルの [トリガーの準備] ボタンをクリックして、トリガーを準備できます。

複数の連続するサンプルを同一パケットで送信

既定では、このチェック ボックスはオフになっています。

このチェック ボックスをオンにすると、XCP サーバーは、信号を Simulink にストリーミングするために XCP DAQ Packed Mode を使用し、ストリーミングされた信号のデータを制御する有効データの比率が向上します。

ターゲット アプリケーションはパケット内の複数のタイム ステップからサンプルを送信します。[持続期間] 値は、パケット内のサンプルの数を決定します。

トリガー信号方向

トリガー信号がしきい値 ([レベル] で指定) を横切る際にターゲット アプリケーションからのデータのアップロードを有効にするには、信号の必要な方向を指定します。

  • 立ち上がり (既定の設定) — 信号は値が増加していなければなりません。

  • 立ち下がり — 信号は値が減少していなければなりません。

  • 両方 — 信号は値が増加していても減少していても可です。

レベル

ターゲット アプリケーションのデータのアップロードを開始するために信号が横切らなければならないしきい値を指定します。既定値は 0 です。

ホールドオフ

1 件のトリガー イベントが終了してからトリガーが再装備されるまでの時間を、基本レート ステップ数で指定します。[モード] の値が [ノーマル] の場合にのみ適用されます。既定値は 0 です。

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