最大語長
生成されるマルチワードの型定義の最大語長
モデル コンフィギュレーション ペイン: [コード生成] / [インターフェイス]
説明
[最大語長] パラメーターは、コード ジェネレーターがシステム定義のマルチワードの型定義を生成する対象の最大語長をビット単位で指定します。
依存関係
このパラメーターには、コード生成時に Embedded Coder® のライセンスが必要です。
このパラメーターを有効にするには、[マルチワード タイプの定義] パラメーターを
[ユーザー定義]
に設定します。
設定
コード ジェネレーターがマルチワードの型を multiword_types.h
ファイルに定義する対象の最大語長をビット単位で指定します。GRT ベースのシステム ターゲット ファイルで構成されたモデルの場合、既定値は 256
です。ERT ベースのシステム ターゲット ファイルで構成されたモデルの場合、既定値は 2048
です。
コード ジェネレーターは、指定されたビット数以下のマルチワードの型を定義します。0 を指定した場合、コード ジェネレーターは multiword_types.h
ファイルでマルチワードの型を定義しません。
マルチワードの型の最大語長は、生成される型定義のみを決定し、生成されるコードの効率性には影響しません。マルチワードの型の最大語長が 0 に設定されているか、あるいは短すぎる場合は、生成されたコードのコンパイル時にエラーが発生します。このエラーは、必要な型定義をもたない型を使用している生成コードによって引き起こされます。エラーを解決するには、最大語長を増やしてコードを再生成します。マルチワードの型の最大語長が必要な値より大きい場合は、multiword_types.h
に未使用の型定義が含まれることがあります。未使用の型定義はターゲット環境のリソースを消費しません。
ヒント
モデルをモデル階層に追加するか、階層内の既存のモデルを変更すると、コードの生成時に共有
multiword_types.h
ファイルが更新されることがあります。こうした更新は、新しいモデルが他のモデルより長いマルチワードの型を使用している場合に発生します。このときは再コンパイルが必要となり、開発プロセスによっては、以前に生成されたコードを再確認しなければなりません。multiword_types.h
の更新を回避するには、階層内のすべてのモデルのニーズに対応した十分な長さの最大語長を決定します。階層内の各モデルを、同じ最大語長を使用するように設定します。大半の組み込み設計ではマルチワードの型は必要ありません。マルチワードの型の最大語長を 0 に設定することで、ターゲット環境でのマルチワード変数の使用を回避できます。最大語長が 0 または必要な長さより短いマルチワード変数を使用すると、生成されたコードのコンパイル時にエラーによる警告が発せられます。
推奨設定
アプリケーション | 設定 |
---|---|
デバッグ | 影響なし |
トレーサビリティ | 影響なし |
効率性 | 影響なし |
安全対策 | 推奨なし |
プログラムでの使用
パラメーター: MultiwordLength |
タイプ: 整数 |
値: ワード サイズを表す有効なビット数 |
既定の設定: GRT ターゲットの場合 2048 、ERT ターゲットの場合 256 |
バージョン履歴
R2015b で導入