Main Content

Three-Phase Programmable Source、PLL、電圧および電力測定

この例では、3-Phase Programmable Voltage Source、PLL、および Variable-Frequency Positive-Sequence Voltage/Power Measurement ブロックの使用方法を説明します。

説明

25 kV、短絡レベル 100 MVA の等価ネットワークは、5 MW、5 Mvar の容量性負荷に電力を供給します。ソースの内部電圧は Discrete 3-phase Programmable Voltage Source ブロックによって制御されます。

programmable source のダイアログ ボックスを開き、電圧と周波数を制御するパラメーターを調べてください。60 Hz、1.0 pu で 45 度の正相が指定されています。

t = 0.5 秒で、周波数の正弦波変調 (振幅 3 Hz、周波数 0.4 Hz) が始まります。変調の全サイクルを確認できるよう、変調は t =3 秒で停止します。

Three-Phase V-I Measurement ブロックを使用して、3 つの負荷電圧と電流を監視します。そのダイアログ ボックスを開いて、このブロックを使用して 3 つの電圧と電流を pu 単位で出力する方法を確認します。

Discrete 3-Phase PLL ブロックは周波数を測定し、可変周波数のシステム電圧にロックしている信号 (wt 出力) を生成します。PLL は可変周波数を考慮に入れて 2 つの測定ブロックを導き出します。1 つは正相の負荷電圧の基本値を計算するブロック、もう 1 つは負荷の有効電力および無効電力を計算するブロックです。これらの 2 つのブロックと PLL は定常状態で始まるよう初期化されます。

システム全体 (電力ネットワーク、PLL、および測定ブロック) が 50 us サンプル時間で離散化されます。

シミュレーション

シミュレーションを開始します。

Scope1 ブロックで、PLL がシステム周波数 (トレース 1) の変化をどのように追跡するかを観察します。予想どおり、システム周波数は 7.5 Hz/秒の最大変化率で 57 Hz から 63 Hz までの間で変化します。周波数が変化すると、トレース 2 および 3 には正相電圧の振幅と位相の変化が表示されます。トレース 4 および 5 には、有効電力と無効電力の変化が表示されます。

PLL の (wt) ランプ出力が A 相電圧のゼロクロッシングにロックしたままになっている Scope2 を観察します。