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1.5 MVA マルチセル モーター ドライブ

この例では、マルチセル パワー コンバーターを使用した 1.5 MVA モーター ドライブの動作を説明します。

説明

External DC Link 付き Full-Bridge MMC ブロックは、1800 HP の誘導モーターに電力を供給するために使用されます。このブロックは、直列の 5 つの H ブリッジをモデル化するようにプログラムされています。H ブリッジの制御には、移相搬送波ベースの PWM 手法が使用されます。

整流器側では、移相変圧器と三相ダイオード ブリッジを使用して、個々の DC リンクに電力を供給します。移相変圧器を使用することによって、配電グリッドに注入される電流高調波を大幅に低減できます。

各相の 5 つの 6 パルス整流器ユニットによって生成される高調波を打ち消すために、個々の整流器の AC 側に印加される電圧は、互いに 60/5 = 12 度ずつ位相シフトされなければなりません。これらの位相シフトは、モデル プリロード関数で定義される PhaseShift パラメーターで指定されます (PhaseShift = [12,24,36,48,60])。

シミュレーション

シミュレーションを実行し、さまざまなスコープで波形を観察します。移相変圧器を使用した高調波の打ち消し処理は、かなり良好に機能します。

次に、MATLAB® ワークスペースで PhaseShift=ones(1,5) と設定し、すべての変圧器に対して同じ移相をプログラムします。シミュレーションを再実行します。グリッドに注入された電流に非常に高い高調波成分が含まれるようになったことがわかります。