FFT Analyzer
説明
FFT Analyzer アプリでは、シミュレーション データのフーリエ解析を実行でき、ワークスペースで時間付き構造体変数として定義されているすべてのシミュレーション データにアクセスできます。このアプリでは、スペクトルは、ベース値または信号の DC 成分を基準とした棒グラフまたはパーセント単位のリストとして表示されます。
FFT Analyzer アプリを開く
powergui の [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックス: [Apps] タブで [FFT Analyzer] をクリックします。
MATLAB® コマンド プロンプト: 「
powerFFT
」と入力
パラメーター
Structure with time (クリックして更新)
— シミュレーション データ変数の更新
ボタン
[Structure with time] ドロップダウン メニューのシミュレーション データ変数のリストを更新します。更新すると、ツールを閉じて再度開くことなく、ワークスペースから追加のシミュレーション信号をインポートできます。ワークスペースに時間付き構造体変数が含まれていない場合は、ドロップダウン メニューに [Empty list] と表示されます。
Structure with time
— シミュレーション データ変数のリスト
Empty list (既定値)
ワークスペースにあるすべてのシミュレーション データ変数をリストします。ドロップダウン リストを使用して、解析する時間付き構造体変数を選択します。ワークスペースに時間付き構造体変数が含まれていない場合は、リストに [Empty list] と表示されます。時間付き構造体変数は、モデル内の Scope ブロックと To Workspace ブロックで生成されます。
Signal
— 選択した信号
既定値なし
[Structure with time] ドロップダウン メニューで指定した時間付き構造体変数の信号をリストします。複数の信号をもつ時間付き構造体変数は、複数の入力端子をもつ Scope ブロックで生成できます。リストには、モデル内でラベル付けされている信号の名前が表示されます。次の図に示す Scope2 の 3 番目の信号のように、信号にラベルが付けられていない場合は、リストに [unnamed (input 3)] と表示されます。
Dimension
— 選択した信号のインデックス
既定値なし
[Signal] パラメーターで指定した信号のインデックスを示します。たとえば、[Dimension] パラメーターを使用すると、Scope2 ブロックの 2 番目の入力に接続されている三相信号の Ib 測定値を選択できます。
Zoom on
— 上のプロットのズーム
Signal
(既定値) | FFT window
[Signal]
を選択すると、[Structure with time]、[Signal]、および [Dimension] パラメーターで選択した信号のビュー全体が上のプロットに青で表示されます。[Start time]、[Number of cycles]、および [Fundamental frequency] パラメーターで指定する FFT ウィンドウは赤で表示されます。
[FFT window]
を選択すると、選択した信号のうち、FFT 解析が実行される部分のみが上のプロットに表示されます。
Start time (s)
— FFT 解析の開始時間
0 (既定値) | 正のスカラー
FFT 解析の開始時間を指定します。FFT 解析は、信号の中で、指定した時間に開始される指定したサイクル数の部分に対して実行されます。
Number of cycles
—
1 (既定値) | 正の整数
FFT 解析で解析する選択した信号のサイクル数を指定します。
基本周波数 (Hz)
—
60 (既定値) | 正のスカラー
基本周波数 (Hz) を FFT 解析の基準周波数として指定します。
Max frequency (Hz)
—
1000 (既定値) | 正のスカラー
FFT 解析の最大周波数 (Hz) を指定します。
Max frequency for THD computation
—
Nyquist frequency
(既定値) | Same as Max frequency
ナイキスト周波数に等しい最大周波数に対する THD を計算するには、[Nyquist frequency]
を選択します。ナイキスト周波数は、選択した信号のサンプリング周波数の 1/2 です。
[Max frequency (Hz)] パラメーターで指定した周波数に等しい最大周波数に対する THD を計算するには、[Same as Max frequency]
を選択します。
THD の計算には、選択した入力信号のすべての次数間高調波が含まれます。
Display style
— スペクトルの表示スタイル
Bar (relative to fundamental)
(既定値) | Bar (relative to specified base)
| Bar (relative to DC component)
| List (relative to fundamental)
| List (relative to specified base)
| List (relative to DC component)
スペクトルを基本周波数を基準とした棒グラフとして表示するには、[Bar (relative to fundamental)]
を選択します。スペクトルを [Base value] パラメーターで定義するベースを基準とした棒グラフとして表示するには、[Bar (relative to specified base)]
を選択します。スペクトルを信号の DC 成分を基準とした棒グラフとして表示するには、[Bar (relative to DC component)]
を選択します。
スペクトルを基本成分または DC 成分を基準としたパーセント単位のリストとして表示するには、[List (relative to fundamental)]
を選択します。スペクトルを [Base value] パラメーターで定義するベース値を基準としたパーセント単位のリストとして表示するには、[List (relative to specified base)]
を選択します。スペクトルを信号の DC 成分を基準としたリストとして表示するには、[List (relative to DC component)]
を選択します。
Base value
— 高調波のベース値
1 (既定値) | 正のスカラー
高調波の表示用のベース値を入力します。
Frequency axis
— FFT スペクトルの周波数軸
Hertz
(既定値) | Harmonic order
スペクトルの周波数軸をヘルツ単位で表示するには、[Hertz]
を選択します。スペクトルの周波数軸を基本周波数を基準とした高調波次数で表示するには、[Harmonic order]
を選択します。
Compute FFT
—
ボタン
選択したシミュレーション データ信号の FFT 解析結果を [FFT] グラフに表示します。
バージョン履歴
R2021a で導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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