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プリコンパイルされたスタティック ライブラリ

Simscape™ とそのアドオン製品には、Simulink® Coder™ ソフトウェアでサポートされているコンパイラ用にプリコンパイルされた、スタティック ライブラリが用意されています。サポートされているコンパイラの詳細については、サポートされるコンパイラを参照してください。他のすべてのコンパイラについては、Simscape モデルからの生成コードに必要なスタティック ライブラリがモデルごとに 1 回、コード生成のビルド プロセス中にコンパイルされます。

ビルド プロセスの時間を節減するには、MATLAB® 言語関数 rtw_precompile_libs (Simulink Coder) を使用して、モデル用の新しい、または更新された S-Function ライブラリ (MEX ファイル) をプリコンパイルします。関数 rtw_precompile_libs を使用して、プリコンパイル済みの S-Function ライブラリを再コンパイルすることもできます。プリコンパイル済みのライブラリを再コンパイルすることにより、さまざまなプラットフォームや環境向けにコンパイラの設定をカスタマイズできるようになります。rtw_precompile_libs の使用方法の詳細については、S-Function ライブラリのプリコンパイル (Simulink Coder)を参照してください。

通常、ターゲット マシンでは、rtwmakecfg.m ファイルで指定された既定の場所にプリコンパイル済みライブラリのクロスコンパイル バージョンが置かれます。ビルド プロセスに際して、プリコンパイルされたライブラリに名前を付けるために Simulink Coder コード ジェネレーターによって使用される既定のファイル接尾辞およびファイル拡張子は、次のとおりです。

  • Windows® システムでは、model_rtwlib.lib

  • UNIX® または Linux® システムでは、model_rtwlib.a

システム ターゲット ファイル (STF) をターゲット ハードウェア用にカスタマイズすることで、ファイルの保存先、場所、接尾辞、拡張子を制御できます。詳細については、ビルド中のライブラリの位置および名前付けの制御 (Simulink Coder)生成された makefile を rtwmakecfg.m API を使用してカスタマイズ (Simulink Coder)を参照してください。

参考

(Simulink Coder)

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