ログ ファイルの管理
MATLAB® Production Server™ は、起動時に複数のログ ファイルを生成します。サーバー構成プロパティを設定して、ログの保存とアーカイブを行う場所と時間、およびログの詳細レベルを指定できます。
ログ管理のベスト プラクティス
ログ ファイルとアーカイブされたログ ファイルを異なる物理ファイル システムに配置することは避けます。
ログ ファイルは、ネットワーク ドライブではなくローカル ドライブに配置します。
MATLAB の出力を
stdoutに送信します。MATLAB コーディングのベスト プラクティスに従って、適切な一貫したログ記録戦略を策定します。
ログの保持とアーカイブの設定
サーバー インスタンスの main_config サーバー構成ファイルには、ログ ファイルを管理するために設定できるプロパティが含まれています。main.log ファイルには、特定のサーバー インスタンスがアクティブである間、または深夜までの、サーバー プロセスとワーカー プロセスのログが含まれます。
main_configの log-root プロパティを設定して、main.logの場所を指定します。サーバーを再起動すると、ログ データがアーカイブ ログに書き込まれます。
main_configの log-archive-root プロパティを設定して、アーカイブ ログのフォルダーの場所を指定します。
サーバー インスタンスが main.log をアーカイブするタイミングは、main_config の以下のプロパティを設定することで指定できます。
log-rotation-size —
main.logがこのサイズに達すると、アクティブ ログがアーカイブ ログ (log-archive-rootで指定されたフォルダーに配置) に書き込まれます。log-archive-max-size — アーカイブ フォルダー (
log-archive-rootで定義された場所) 内のすべてのファイルの合計サイズがこの制限に達すると、アーカイブ フォルダー内のすべてのファイルの合計サイズがlog-archive-max-sizeより小さくなるまで、アーカイブ ログが消去されます。最も古いアーカイブ ログが最初に削除されます。
これらのプロパティの値は、以下の単位と表記を使用して指定します。
| 測定単位 | 表記 | 例 |
|---|---|---|
| バイト | b | 900b |
| キロバイト (1024 バイト) | k | 700k |
| メガバイト (1024 キロバイト) | m | 40m |
| ギガバイト (1024 メガバイト) | g | 10g |
| テラバイト (1024 ギガバイト) | t | 2t |
| ペタバイト (1024 テラバイト) | p | 1p |
メモ
log-rotation-size に指定できる最小値は 1 メガバイトです。
Windows® 32 ビット システムでは、232 バイトを超える値はサポートされません。たとえば、Windows 32 ビット システムでは、5g を指定することはできません。
ログの詳細レベル
ログ レベルは、トラブルシューティング用のさまざまな情報レベルを提供します。log-severity サーバー構成プロパティを使用して、ログ レベルを設定します。log-severity は以下の値をサポートします。
error— 問題または予期しない結果の通知warning— 対処しないと問題につながる可能性があるイベントinformation— 主要なサーバー イベントに関する概要情報trace— サーバーの内部状態に関する詳細情報
テクニカル サポートに問い合わせる前に、ログ レベルを trace に設定してください。
参考
log-root | log-rotation-size | log-archive-max-size | log-archive-root | log-severity