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matlab.unittest.TestResult クラス

名前空間: matlab.unittest

実行中のテスト スイートの結果

説明

この matlab.unittest.TestResult クラスは matlab.unittest フレームワークを使って、テスト スイートの実行結果を記述した情報を保持します。この結果には、テストが成功か失敗か、最後まで実行されたか、各テストの期間などの情報が含まれます。

作成

TestResult 配列がテスト ランナーによって作成され、返されます。TestResult 配列内のオブジェクトの数は、スイート内で実行されるテストの数と一致します。

プロパティ

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この結果に対応する TestSuite 要素の名前。文字ベクトルとして指定します。

テストにパスしたかを示すインジケーター。true または false として指定します。Passed プロパティが true の場合、エラーなしでテストが想定どおりに完了したことを意味します。false の場合、テストは最後まで実行されなかったか、失敗条件が発生したか、またはその両方です。

テストが失敗したかどうかを示すインジケーター。true または false として指定します。値 true は、何らかの形でテストが失敗したことを示します。Failedfalse の場合、失敗条件は発生しませんでした。テスト実行時またはテスト フィクスチャのセットアップおよび分解時のいずれかで失敗条件が発生すると、結果は失敗になることがあります。失敗は以下が原因で発生することがあります。

  • 検証エラー

  • アサーション エラー

  • キャッチされていない例外

致命的なアサーションも失敗条件ですが、致命的なアサーション エラーが発生した場合、フレームワーク全体が中止され、TestResult オブジェクトは生成されません。

テストが最後まで実行されなかったかどうかを示すインジケーター。true または false として指定します。値が true の場合、テストが最後まで実行されなかったことを意味します。値が false の場合、テストの完了を妨害する条件は発生しませんでした。つまり、false は、テスト内容の実行によってスタックが破損することがなかったことを示します。テスト実行時またはテスト フィクスチャのセットアップおよび分解時のいずれかでスタックの破損が発生すると、不完全な結果になることがあります。未完了のテストは以下が原因で発生することがあります。

  • アサーション エラー

  • 仮定によってフィルター処理されたテスト

  • キャッチされていない例外

致命的なアサーションもテストの完了を妨害する条件ですが、致命的なアサーション エラーが発生した場合、フレームワーク全体が中止され、TestResult オブジェクトは生成されません。

テスト フィクスチャのセットアップと破棄にかかった時間を含む、テストの実行にかかった時間。double スカラーとして指定します。

フィクスチャのセットアップ時間は、そのフィクスチャを使用する最初の TestSuite 要素の実行時間に含まれます。フィクスチャの破棄時間は、そのフィクスチャを使用する TestSuite 要素の実行時間に含まれます。

テスト スイートの合計実行時間は、スイートのすべての要素の合計時間よりも長くなります。これは Duration プロパティが TestRunner オブジェクトのオーバーヘッドの一部を含めず、テスト ランナー プラグインによって消費される時間も含めないためです。

テストに関する追加情報。スカラー構造体として指定します。情報のタイプは、TestRunner とそのプラグインの構成によって決まります。たとえば、DiagnosticsRecordingPlugin は、このプロパティを使用して、テスト中に検出した診断情報を取り込みます。

メソッド

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バージョン履歴

R2013a で導入

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