instrfindall
(削除予定) 表示および非表示のシリアル ポート オブジェクトを検出
このオブジェクト関数 serial
は将来のリリースで削除される予定です。代わりにオブジェクト関数 serialport
を使用してください。コードの更新の詳細については、互換性についての考慮事項を参照してください。
構文
out = instrfindall
out = instrfindall('P1
',V1,...)
out = instrfindall(s)
out = instrfindall(objs,'P1
',V1,...)
説明
out = instrfindall
はオブジェクトの ObjectVisibility
プロパティの値に関係なく、すべてのシリアル ポート オブジェクトを検出します。1 つまたは複数のオブジェクトが out
に返されます。
out = instrfindall('
はプロパティ名と対応するプロパティ値が引数で指定されたものと一致するシリアル ポート オブジェクトの配列 P1
',V1,...)out
を返します。
out = instrfindall(s)
はプロパティ名と対応するプロパティ値が構造体 s
で指定されたものと一致するシリアル ポート オブジェクトの配列 out
を返します。ここで、構造体のフィールド名はプロパティ名に対応し、フィールド値はそれぞれのプロパティの現在の値に対応します。
out = instrfindall(objs,'
はプロパティ名と値のペアが一致するオブジェクトの検索を P1
',V1,...)objs
でリストされているシリアル ポート オブジェクトに制限します。
文字列プロパティ名/プロパティ値のペア、構造体および cell 配列プロパティの名前と値のペアは、関数 instrfindall
への同じ呼び出しで使用できます。
例
Windows® プラットフォームで次のシリアルポート オブジェクトを作成するとします。
s1 = serial('COM1'); s2 = serial('COM2'); set(s2,'ObjectVisibility','off')
s2
オブジェクトの ObjectVisibility
は 'off'
に設定されているので、instrfind
のようなコマンドには表示できません。
instrfind
Serial Port Object : Serial-COM1
ただし、instrfindall
は、ObjectVisibility
の値に関係なく、すべてのオブジェクトを検出します。
instrfindall
Instrument Object Array Index: Type: Status: Name: 1 serial closed Serial-COM1 2 serial closed Serial-COM2
以下のステートメントは、関数 instrfindall
を使用して、cell 配列として渡される、特定のプロパティ設定をもつオブジェクトを返します。
props = {'PrimaryAddress','SecondaryAddress}; vals = {2,0}; obj = instrfindall(props,vals);
表示または非表示のすべてのオブジェクトにコマンドを適用する場合、関数 instrfindall
を引数として使用できます。たとえば、以下のステートメントは、すべてのオブジェクトを表示可能にします。
set(instrfindall,'ObjectVisibility','on')
ヒント
instrfindall
は、ObjectVisibility
プロパティが off
に設定されているオブジェクトを検出するという点で、関数 instrfind
と異なります。
プロパティ値の大文字と小文字は区別されます。関数 get
により返されるものと同じ形式を使って、プロパティ値を指定しなければなりません。たとえば関数 get
が Name
プロパティ値を 'MyObject'
として返す場合、関数 instrfindall
は 'myobject'
の Name
プロパティ値をもつオブジェクトを検出しません。しかし、文字列値の有限の集合をもつプロパティに対して、大文字と小文字の区別を行いません。たとえば関数 instrfindall
は 'Even'
または 'even'
の Parity
プロパティ値をもつオブジェクトを検出します。