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audiodevinfo

オーディオ デバイスに関する情報

説明

info = audiodevinfo は、システム上の入力および出力オーディオ デバイスに関する情報を返します。

nDevices = audiodevinfo(IO) は、IO0 の場合にシステム上の出力デバイスの数を返し、IO1 の場合にシステム上の入力デバイスの数を返します。

name = audiodevinfo(IO,ID) は、デバイス識別子 ID で指定されたオーディオ デバイスの名前を返します。

DriverVersion = audiodevinfo(IO,ID,"DriverVersion") は、ID で指定されたオーディオ デバイスのドライバーのバージョンを返します。

support = audiodevinfo(IO,ID,Fs,nBits,nChannels) は、ID で指定された入力または出力オーディオ デバイスが、FsnBitsnChannels の値でそれぞれ指定されたサンプル レート、サンプルあたりのビット数、チャネル数をサポートする場合に logical 1 (true) を返し、それ以外の場合は logical 0 (false) を返します。

devID = audiodevinfo(IO,devName) は、名前が devName である入力または出力オーディオ デバイスのデバイス識別子を返します。指定された名前のデバイスが見つからない場合、audiodevinfo はエラーを生成します。

suppDevID = audiodevinfo(IO,Fs,nBits,nChannels) は、FsnBitsnChannels の値でそれぞれ指定されたサンプル レート、サンプルあたりのビット数、チャネル数をサポートする最初の入力または出力デバイスのデバイス識別子を返します。サポートするデバイスが見つからない場合は、suppDevID-1 になります。

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入力を指定せずに audiodevinfo を呼び出して、システム上の入力および出力オーディオ デバイスに関する情報を表示します。audiodevinfo は、inputoutput の 2 つのフィールドを含む構造体を返します。

info = audiodevinfo
info = struct with fields:
     input: [1×2 struct]
    output: [1×2 struct]

入力フィールドには、オーディオ デバイス名、使用されるドライバー、およびデバイス識別子が含まれます。

info.input
ans=1×2 struct array with fields:
    Name
    DriverVersion
    ID

1 番目の入力デバイスに関する情報を表示します。

info.input(1)
ans = struct with fields:
             Name: 'Primary Sound Capture Driver (Windows DirectSound)'
    DriverVersion: 'Windows DirectSound'
               ID: 0

2 番目の入力デバイスに関する情報を表示します。

info.input(2)
ans = struct with fields:
             Name: 'Microphone Array (Microphone Array (Intel® Smart Sound Technology (Intel® SST)) (VDI)) (Windows DirectSound)'
    DriverVersion: 'Windows DirectSound'
               ID: 1

お使いのシステムの値は、この例とは異なることがあります。

出力を示す IO の値 0 を使用して、システム上の出力オーディオ デバイスの数を表示します。

nDevices = audiodevinfo(0)
nDevices = 2

お使いのシステムの値は、この例とは異なることがあります。

ID0 で識別される入力オーディオ デバイスが、サンプル レート 44,100 Hz、サンプルあたり 16 ビット、2 チャネルをサポートしているかどうかをチェックします。

support = audiodevinfo(1,0,44100,16,2)
support = logical
   1

お使いのシステムでの結果は、この例とは異なることがあります。

入力引数

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入力または出力デバイス。出力を示す場合は 0、入力を示す場合は 1 として指定します。

整数として指定する、オーディオ デバイス識別子。デバイスは、入力または出力オーディオ デバイスです。

ヘルツ (Hz) 単位のサンプル レート。正のスカラーとして指定します。

例: 44100

データ型: single | double

サンプルあたりのビット数。正のスカラーとして指定します。

例: 16

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

オーディオ チャネル数。正のスカラーとして指定します。

入力または出力オーディオ デバイスの名前。文字ベクトルとして指定します。

データ型: char

出力引数

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オーディオ デバイスに関する情報。inputoutput の 2 つのフィールドを含む構造体配列として返されます。各フィールドは、構造体からなる配列であり、それぞれの構造体はシステム上のオーディオ入力または出力デバイスのいずれかに関する情報を含みます。個々のデバイス構造体には次のフィールドがあります。

  • Name — 文字ベクトルとして返される、デバイスの名前。

  • DriverVersion — 文字ベクトルとして返される、デバイスとの通信に使用されるドライバーのバージョン。

  • ID — 正の整数スカラーとして返される、デバイスの識別子。

出力オーディオ デバイス数 (IO0 の場合) または入力オーディオ デバイス数 (IO1 の場合)。非負の整数スカラーとして返されます。

デバイス識別子が ID である出力オーディオ デバイス (IO0 の場合) または入力オーディオ デバイス (IO1 の場合) の名前。文字ベクトルとして返されます。

デバイス識別子が ID である出力オーディオ デバイス (IO0 の場合) または入力オーディオ デバイス名 (IO1 の場合) のドライバーのバージョン。文字ベクトルとして返されます。

true または false の結果。logical 型の 1 または 0 として返されます。

support は、IOID で識別される入力オーディオ デバイスが、サンプル レート Fs Hz、サンプルあたりのビット数 nBits、オーディオ チャネル数 nChannels をサポートしている場合、1 (true) となります。それ以外の場合、support0 (false) です。

デバイス名が devName である出力オーディオ デバイス (IO0 の場合) または入力オーディオ デバイス (IO1 の場合) の識別子。正の整数スカラーとして返されます。

サンプル レート Fs、サンプルあたりのビット数 nBits、オーディオ チャネル数 nChannels をサポートする最初の出力オーディオ デバイス (IO0 の場合) または最初の入力オーディオ デバイス (IO1 の場合) の識別子。正の整数スカラーとして返されます。

制限

  • 次の制限は、MATLAB® Online™ または MATLAB Web App Server™audiodevinfo を使用している場合に適用されます。

    • audiodevinfonBits を無視します。たとえば、support = audiodevinfo(IO,ID,Fs,nBits,nChannels) を呼び出すと、audiodevinfo は、FsnChannels の値がサポートされているサンプル レートおよびオーディオ デバイスのチャネル数と一致する場合、logical 1 を返します。nBits はオーディオ デバイスのサンプルあたりの既定のビット数と照合されません。

      同様に、suppDevID = audiodevinfo(IO,Fs,nBits,nChannels) を呼び出すと、デバイスのサポートされているサンプル レートとチャネル数が Fs および nChannels の値と一致する場合、audiodevinfo はオーディオ デバイスに関する情報を返します。nBits はオーディオ デバイスでサポートされるサンプルあたりのビット数と照合されません。

    • "DriverVersion" はサポートされません。

ヒント

  • MATLAB Online および MATLAB Web App Serveraudiodevinfo は、Google Chrome® でサポートされます。

  • メモ

    MATLAB Online または MATLAB Web App Server を使用する場合のセキュリティに関する考慮事項: MATLAB Online または MATLAB Web App Serveraudiodevinfo を使用している場合は、特定の機能と設定がプライバシーの管理に役立ちます。

    望ましくないアプリケーションでマイクが使用される可能性を低減するには、オーディオ デバイスへの自動アクセスをオフにします。これらの設定はいつでも変更できます。Web サイトへのアクセス許可を一度付与すると、以降にそのサイトを訪問する際、自動的にブラウザーがマイクにアクセス可能になる場合があります。Google Chrome のブラウザー設定を使用して、最初にアクセスを許可した後に特定のサイトに対するアクセスを取り消します。

    Google Chrome でプライベート ブラウジング モードを使用して MATLAB Online の Web サイトまたは MATLAB Web App Server にアクセスすることもできます。これを行うと、Chrome® では、ブラウザー設定に関係なく、マイクにアクセスしようとするたびに自動的に権限が求められます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入