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プロパティの get メソッド
プロパティ アクセス メソッドの概要
プロパティ アクセス メソッドの概要は、プロパティ アクセス メソッドを参照してください。
プロパティの get メソッドの構文
プロパティ値のクエリ時には、MATLAB® によってプロパティの get メソッドが必ず呼び出されます。
メモ
プロパティ アクセス メソッドを直接呼び出すことはできません。MATLAB は、プロパティ値にアクセスするときにこれらのメソッドを呼び出します。
プロパティの get メソッドは、次の構文をもちます。ここで、PropertyName
はプロパティの名前です。関数はプロパティ値を返す必要があります。
methods function value = get.PropertyName(obj) ... end
依存プロパティの値の計算
SquareArea
クラスは依存プロパティ Area
を定義します。MATLAB は依存プロパティ Area
の値を格納しません。Area
プロパティの値をクエリするときに、MATLAB は、Width
プロパティと Height
プロパティに基づいて値を計算する get.Area
メソッドを呼び出します。
classdef SquareArea properties Width Height end properties (Dependent) Area end methods function a = get.Area(obj) a = obj.Width * obj.Height; end end end
get メソッドからの返されないエラー
MATLAB の既定のオブジェクト ディスプレイでは、プロパティの get メソッドから返されるエラー メッセージが非表示になります。MATLAB は、プロパティの get メソッドによって発行されたエラーがオブジェクト全体の表示を妨げることを許可しません。
プロパティの set メソッドを使用してプロパティの値を検証します。プロパティを設定するときに値を検証すると、オブジェクトが有効な状態にあることを確認できます。set メソッドによって検証された値を返す場合にのみ、プロパティの get メソッドを使用します。
get メソッドの動作
次の場合、MATLAB はプロパティの get メソッドを呼び出しません。
プロパティ自体の get メソッドからプロパティ値を取得する場合。get メソッドの再帰呼び出しが回避されます。
値オブジェクト (すなわち、
handle
クラスから派生したものではないもの) をコピーする場合。あるオブジェクトから他のオブジェクトにプロパティ値をコピーするときには、set または get メソッドは呼び出されません。