関数 import
を使用した Java クラス名の単純化
MATLAB® コマンドは、パッケージ名を含む完全修飾名によって任意の Java® クラスを参照できます。たとえば、完全修飾名には以下のようなものがあります。
java.lang.String
java.util.Enumeration
完全修飾名は長くなるため、コマンドや関数 (コンストラクターなど) による編集や読み取りがしにくくなります。クラス名のみ (パッケージ名なし) でクラスを参照するには、最初に完全修飾名を MATLAB にインポートします。
MATLAB では、インポートしたクラスはすべて "インポート リスト" と呼ばれるリストに追加されます。リストに含まれるクラスを表示するには、import
と入力します。コードは、クラス名のみでリスト上のクラスを参照できます。
関数から呼び出されると、関数 import
は指定されたクラスをその関数のインポート リストに実際に追加します。コマンド プロンプトで呼び出されると、関数 import
は MATLAB プラットフォーム用の基本のインポート リストを使用します。
たとえば、ある関数が以下のステートメントを含むとします。
import java.lang.String import java.util.* java.awt.* import java.util.Enumeration
以下のステートメントは、パッケージ名を使用せずに String
、Frame
および Enumeration
クラスを参照します。
str = String('hello'); % Create java.lang.String object frm = Frame; % Create java.awt.Frame object methods Enumeration % List java.util.Enumeration methods
インポートした Java クラスのリストを削除するには、以下を入力します。
clear import