.NET の用語
"名前空間" は識別子をグループ化する方法です。名前空間には、他の名前空間も含めることができます。MATLAB® では、.NET 型はクラスです。
構文 namespace.ClassName
は、"完全修飾名" と呼ばれます。
.NET システムの名前空間
System
は、.NET 基本クラス ライブラリ (BCL) における基本型のルート名前空間です。この名前空間には、クラス (たとえば、System.String
や System.Array
) および第 2 レベルの名前空間 (たとえば、System.Collections.Generic
) も含まれます。system
アセンブリには、多数の System
名前空間が含まれますが、すべてではありません。たとえば、System.Xml
名前空間でクラスを使用するには、NET.addAssembly
コマンドを使用して、system.xml
アセンブリを読み込みます。特定の名前空間にどのアセンブリを使用するかについては、Microsoft® の .NET API ブラウザーを参照してください。
参照型と値型
.NET クラス (たとえば、System.Reflection.Assembly
クラス) から作成されたオブジェクトは、"参照型" またはハンドル オブジェクトとして MATLAB に表示されます。.NET 構造体 (たとえば、System.DateTime
構造体) から作成されたオブジェクトは、"値型" として表示されます。同じ MATLAB 構文を使用して、クラスと構造体のメンバーを作成してアクセスします。
ただし、ハンドル オブジェクトは、値オブジェクトとは異なります。ハンドル オブジェクトをコピーする場合、ハンドルのみがコピーされ、新旧両方のハンドルは同じデータを参照します。値オブジェクトをコピーする場合、オブジェクトのデータもコピーされ、新しいオブジェクトは元のオブジェクトの変更に左右されません。これらの差異の詳細については、オブジェクトのコピーを参照してください。
.NET 構造体から作成されたオブジェクトを MATLAB 構造体配列 (構造体を参照) と混同しないでください。構造体配列を .NET メソッドに渡すことはできません。