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Python を使用するためのシステムの構成

Python のサポート

MATLAB® で Python® モジュールを呼び出すには、サポートされているバージョンの参照実装 (CPython) がシステムにインストールされていなければなりません。https://www.python.org/downloads/などにある配布版をインストールしてください。MATLAB では、Microsoft® ストアからインストールした CPython バージョンはサポートしていません。サポートされているバージョン情報については、Versions of Python Compatible with MATLAB Products by Release を参照してください。

  • Windows® を使用している場合は、Python がインストールされていなければ、配布版をインストールする必要があります。詳細は、サポートされている Python 実装のインストールを参照してください。

  • Linux® プラットフォームでは、Python は既にインストールされていることがあります。pyenv を呼び出して、サポートされているバージョンがあるか確認します。ダウンロード情報については、サポートされている Python 実装のインストールを参照してください。

  • Mac プラットフォームでは、MATLAB と Python のビルドがご使用のアーキテクチャ (Apple シリコンまたは Intel® プロセッサ) と整合していることを確認します。詳細については、How to use Python from MATLAB on Mac with Apple Silicon を参照してください。

MATLAB から py パッケージを使用して Python ステートメントを入力すると (py.list など)、MATLAB が Python インタープリターを選択して読み込みます。インタープリターを変更するには、以下を行います。

  • Python が MATLAB の単一セッションにおいて InProcess ExecutionMode で読み込まれている場合は、MATLAB を再起動し、新しいバージョン情報を指定して pyenv を実行します。

  • Python が OutOfProcess モードで読み込まれている場合は、terminate を呼び出し、新しいバージョン情報を指定して pyenv を実行します。

MATLAB は Python インタープリターの読み込み時に以下の設定にアクセスします。

  • 関数 pyenv を使用して構成された、Python 環境のユーザー設定。指定したバージョンが PYTHONHOME で指定されているバージョンと競合している場合は、pyenv を呼び出す前に環境変数を削除してください。pyenv で設定された値は、複数の MATLAB セッション間で維持されます。詳細については、Windows プラットフォームに Python バージョンを設定またはMac および Linux プラットフォームでの Python バージョンの設定を参照してください。

  • PYTHONHOME 環境変数。標準 Python ライブラリを検索する場所を指定します。MATLAB で変数の値を表示するには、「getenv("PYTHONHOME")」と入力します。詳細については、PYTHONHOME 環境変数の使用を参照してください。

  • システム PATH 環境変数。MATLAB でシステム パスを表示するには、「getenv("PATH")」と入力します。

  • Windows レジストリ。

Python がシステムにインストールされていることを確認するには、システム プロンプトから Python インタープリターを開き、Python 関数を呼び出します。

MATLAB がどのバージョンを使用しているかを判別するには、pyenv を呼び出します。たとえば、Windows では以下のようになります。

pe = pyenv
pe = 

  PythonEnvironment with properties:

          Version: "3.10"
       Executable: "C:\Users\username\AppData\Local\Programs\Python\Python310\pythonw.exe"
          Library: "C:\Users\username\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python310.dll"
             Home: "C:\Users\username\AppData\Local\Programs\Python\Python310"
           Status: NotLoaded
    ExecutionMode: InProcess

Linux の場合:

pe = pyenv
pe = 

  PythonEnvironment with properties:

          Version: "3.9"
       Executable: "/usr/bin/python3"
          Library: "libpython3.9.so.1.0"
             Home: "/usr"
           Status: NotLoaded
    ExecutionMode: InProcess

サポートされている Python 実装のインストール

  • https://www.python.org/downloads/にアクセスし、[Looking for a specific release?] セクションが表示されるまでスクロールします。

  • 必要なバージョンを探して、[Download] をクリックします。サポートされているバージョン情報については、Versions of Python Compatible with MATLAB Products by Release を参照してください。

  • 64 ビット バージョンの希望する形式をクリックして、オンラインでの指示に従います。

名前 py.myfunc を解決できないというエラーメッセージが表示される場合は、インストールに問題がある可能性があります。

バーチャル環境への Python のインストール

Python venv モジュールを使用して、Python の特定のバージョン用のバーチャル環境を作成できます。バーチャル環境に Python 用の MATLAB Engine API をインストールすることもできます。venv の説明については、MATLAB Answers™ の記事 Python virtual environments with Python Interface を参照してください。Python バーチャル環境の詳細については、Python チュートリアルの Virtual Environments and Packages を参照してください。

Windows プラットフォームに Python バージョンを設定

Windows プラットフォームの場合は、次のいずれかを使用します。

pyenv(Version="version")

または

pyenv(Version="executable")

ここで、executable は、Python 実行可能ファイルへの絶対パスです。詳細については、pyenv の名前と値の引数 Version を参照してください。たとえば、次のように入力します。

pyenv(Version="3.11");

メモ

Python インタープリターをダウンロードし、Windows レジストリに登録しなかった場合は、以下を使用します。

pyenv(Version="executable")

たとえば、次のように入力します。

pyenv(Version="C:\Users\username\AppData\Local\Programs\Python\Python311\python.exe");

Windows プラットフォームで 64 ビット バージョンの Python をダウンロード

Python のアーキテクチャは、MATLAB のアーキテクチャと一致している必要があります。詳細は、サポートされている Python 実装のインストールを参照してください。

Mac および Linux プラットフォームでの Python バージョンの設定

バージョンを設定するには、以下を入力します。

pyenv(Version="executable")

ここで、executable は、Python 実行可能ファイルへの絶対パスです。詳細については、pyenv の名前と値の引数 Version を参照してください。たとえば、次のように入力します。

pyenv(Version="/usr/bin/python3.11")

Python 実行可能ファイルのビルド要件

Linux システムおよび Mac システムで Python 実行可能ファイルをビルドする場合は、--enable-shared オプションを指定してビルドを構成します。

PYTHONHOME 環境変数の使用

可能であれば、pyenv を使用して、Python インタープリターを設定します。MATLAB アプリの実行中など、pyenv が使用できない場合は、インタープリターを設定する別の方法として、PYTHONHOME 環境変数を使用します。pyenvPYTHONHOME を使用してバージョンを設定した場合、そのバージョンは同じでなければなりません。

  • MATLAB で変数を表示するには、「getenv("PYTHONHOME")」と入力します。pyenv で設定されているバージョンを表示するには、「e = pyenv; e.Version」と入力します。

  • PYTHONHOME を設定するには、https://docs.python.org/3/using/cmdline.html#envvar-PYTHONHOMEを参照してください。環境変数の設定の詳細については、オペレーティング システムのドキュメンテーションを参照してください。setenv を使用して変数を設定することもできます。ただし、この設定は現在の MATLAB セッションにのみ適用されます。

  • 現在の MATLAB セッションの PYTHONHOME を削除するには、「unsetenv("PYTHONHOME")」と入力します。

既にインタープリターが読み込まれている場合、Python のバージョンを変更することはできません。MATLAB から py パッケージを使用して Python ステートメントを入力すると (py.sys.path など)、MATLAB が Python インタープリターを読み込みます。インタープリターを変更するには、以下を行います。

  • Python が MATLAB の単一セッションにおいて InProcess ExecutionMode で読み込まれている場合は、MATLAB を再起動し、新しいバージョン情報を指定して pyenv を実行します。

  • Python が OutOfProcess モードで読み込まれている場合は、terminate を呼び出し、新しいバージョン情報を指定して pyenv を実行します。

参考

関連するトピック

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