MATLAB クラス用 JSON エンコードのカスタマイズ

次の例では、関数 jsonencode をユーザー定義 MATLAB^® クラス用にカスタマイズする方法を説明します。

このクラス Person.m にはパブリックプロパティ Name とプライベートプロパティ Age があります。jsonencode を呼び出してデータをエンコードすると、この関数はパブリックプロパティのみを変換します。

classdef Person
    properties
        Name;
    end
    properties (Access = private)
        Age;
    end
    methods
        function obj = Person(name,age)
            obj.Name = name;
            obj.Age = age;
        end
    end
end

JSON でエンコードされた Person のインスタンスを表示します。
```
obj = Person('Luke',19);
jsonencode(obj)
```
```
ans =

    '{"Name":"Luke"}'
```

プライベートプロパティ Age を表示するには、jsonencode をカスタマイズしてクラス Person の methods ブロックに追加します。

classdef Person
    properties
        Name;
    end
    properties (Access = private)
        Age;
    end
    methods
        function obj = Person(name,age)
            obj.Name = name;
            obj.Age = age;
        end
    end

    function json = jsonencode(obj, varargin)
        s = struct("Name", obj.Name, "Age", obj.Age);
        json = jsonencode(s, varargin{:});
    end
end

関数のシグネチャは jsonencode のシグネチャと一致しなければなりません。これはクラスオブジェクトを入力として取り、JSON 形式の string または文字ベクトルを返します。

カスタマイズしたオブジェクトを表示します。

obj = Person('Luke',19);
jsonencode(obj)

ans =

    '{"Name":"Luke","Age":19}'

参考

jsonencode