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特定のサイズ、解像度または背景色で Figure を保存

R2020a 以降は、特定のサイズと解像度での Figure の保存 (R2019b) および 背景色を保持した Figure の保存 (R2019b) が置き換えられます。

プロットを出版物、スライド プレゼンテーションなどのドキュメントに含める目的で保存するには、関数 exportgraphics を使用します。この関数を使用すると、ドキュメントに適したサイズ、解像度および背景色でプロットを保存できます。保存されたコンテンツは、座標軸周囲の余白が最小限になるよう厳密にトリミングされます。すべての UI コンポーネントと、パネルなどの隣接するコンテナーは、保存されるコンテンツから除外されます。

解像度の指定

Figure を特定の解像度でイメージとして保存するには、名前と値のペアの引数 'Resolution' を指定して関数 exportgraphics を呼び出します。イメージは既定で 150 ドット/インチ (DPI) で保存されます。

たとえば、棒グラフを作成して、現在の Figure を取得します。次に、この Figure を 300 DPI の PNG ファイルとして保存します。

bar([1 11 7 8 2 2 9 3 6])
f = gcf;
exportgraphics(f,'barchart.png','Resolution',300)

Bar chart.

あるいは、関数 exportgraphics の最初の引数として Figure ではなく座標軸を指定することもできます。

ax = gca;
exportgraphics(ax,'barchartaxes.png','Resolution',300)

サイズの指定

関数 exportgraphics は、画面上の表示と同じ幅および高さでコンテンツを取得します。幅と高さを変更する場合は、Figure に表示されるコンテンツのサイズを調整します。これを行う 1 つの方法は、タイル表示チャートで、パディングせずに目的のサイズでプロットを作成するものです。次に、レイアウトを関数 exportgraphics に渡します。

たとえば、棒グラフを 3 x 3 インチの正方形のイメージとして保存するには、まず 1 x 1 のタイル表示チャート レイアウト t を作成し、名前と値のペアの引数 'Padding''tight' に設定します。

t = tiledlayout(1,1,'Padding','tight');

"R2021a より前" は、'Padding''none' に設定します。

tUnits プロパティをインチに設定します。次に、tOuterPosition プロパティを [0.25 0.25 3 3] に設定します。ベクトルの最初の 2 つの数値により、レイアウトが Figure の左端と下端から 0.25 インチの位置に配置されます。最後の 2 つの数値により、レイアウトの幅と高さが 3 インチに設定されます。

t.Units = 'inches';
t.OuterPosition = [0.25 0.25 3 3];

次に、関数 nexttile を呼び出して axes オブジェクトを作成します。その後、座標軸に棒グラフを作成します。

nexttile;
bar([1 11 7 8 2 2 9 3 6])

t を関数 exportgraphics に渡し、レイアウトを 300 DPI の JPEG ファイルとして保存します。結果のイメージは約 3 インチの正方形です。

exportgraphics(t,'bar3x3.jpg','Resolution',300)

3-inch square bar chart.

サイズを変更する別の方法として、コンテンツをベクトル グラフィックス ファイルとして保存する方法があります。次に、このコンテンツのサイズをドキュメント内で変更します。コンテンツをベクトル グラフィックス ファイルとして保存するには、関数 exportgraphics を呼び出し、名前と値のペアの引数 'ContentType''vector' に設定します。たとえば、棒グラフを作成し、その Figure をベクトル グラフィックスの含まれる PDF ファイルとして保存します。すべての埋め込み可能なフォントがこの PDF に含まれます。

bar([1 11 7 8 2 2 9 3 6])
f = gcf;
exportgraphics(f,'barscalable.pdf','ContentType','vector')

背景色の指定

関数 exportgraphics は既定で、白の背景を使用してコンテンツを保存します。名前と値のペアの引数 BackgroundColor を設定することで、別の背景を指定できます。以下のいずれかの値をとります。

  • 'current' — 座標軸の親コンテナー (Figure、パネルなど) の色を使用します。

  • 'none' — ファイル形式と ContentType の値に応じて、背景色を透明または白に設定します。

    • 透明 — ContentType='vector' であるファイルの場合

    • 白 — イメージ ファイル、つまり ContentType='image' の場合

  • カスタム色。RGB 3 成分 ([1 0 0] など)、16 進数カラー コード (#FF0000 など)、または色名 ('red' など) として指定します。

たとえば、棒グラフを作成し、その Figure を透明な背景をもつ PDF ファイルとして保存します。

bar([1 11 7 8 2 2 9 3 6])
f = gcf;
exportgraphics(f,'bartransparent.pdf','ContentType','vector',...
               'BackgroundColor','none')

Bar chart.

軸の範囲と目盛り値の保持

フォントのサイズやファイルの解像度によっては、関数 exportgraphics が異なる軸の範囲または目盛り値を使用して、コンテンツを保存することがあります。軸の範囲と目盛り値を変更されないようにするには、座標軸の目盛り値モードおよび範囲モードのプロパティを 'manual' に設定します。たとえば、直交座標軸にプロットする場合は、x 軸、y 軸および z 軸の目盛り値モードと範囲モードのプロパティを設定します。

bar([1 10 7 8 2 2 9 3 6])
ax = gca; 
ax.XTickMode = 'manual';
ax.YTickMode = 'manual';
ax.ZTickMode = 'manual';
ax.XLimMode = 'manual';
ax.YLimMode = 'manual';
ax.ZLimMode = 'manual';
exportgraphics(ax,'barticks.png')

Bar chart.

極座標プロットの場合は、極座標軸の RTickModeThetaTickModeRLimModeThetaLimMode の各プロパティを 'manual' に設定します。

参考

関数

プロパティ

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