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imcontrast

コントラスト調整ツール

説明

関数 imcontrast を使用して、コントラスト調整ツールを作成します。コントラスト調整ツールを使用すると、表示されたグレースケール イメージのコントラストと明度を対話的に調整することができます。ツールの使用方法の詳細については、ヒントを参照してください。

Adjust Contrast tool with sliders and editable fields that enable you to adjust the histogram of pixel values.

メモ

コントラスト調整ツールは、イメージを表示するために使用されるピクセルの値を調整しますが、実際のイメージ データは変更されません。イメージ データを変更するには、関数 imadjust を使用します。

imcontrast は、コントラスト調整ツールを別の Figure に作成し、現在の Figure 内のグレースケール イメージと関連付けます。

imcontrast(h) は、グラフィックス コンテナー h 内のイメージに関連付けられたコントラスト調整ツールを作成します。

hTool = imcontrast(___) は、コントラスト調整ツールを含む Figure hTool を返します。

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イメージを表示して、そのイメージのコントラストを調整します。

imshow("pout.tif")
imcontrast

Adjust Contrast tool opened for imshow figure displaying pout image

イメージをワークスペースに読み取って、Figure のハンドルを h1 として定義します。2 つ目の Figure ウィンドウを開き、その Figure のハンドルを h2 として定義します。imcontrast の呼び出しで h1 を指定して最初の Figure のコントラストを調整します。

h1 = figure;
imshow("pout.tif")
h2 = figure;
imshow("coins.png")
imcontrast(h1)

Adjust Contrast tool opened for the figure with the specified handle

入力引数

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イメージを含むグラフィックス オブジェクト。Figure オブジェクト、Panel オブジェクト、Axes オブジェクト、または Image オブジェクトとして指定します。h が Axes または Figure の場合、imcontrast は、findobj(h,Type="image") が返した最初のイメージを使用します。

出力引数

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コントラスト調整ツール。Figure オブジェクトとして返されます。

ヒント

  • コントラスト調整ツールには、ピクセル値のヒストグラム、およびデータ範囲と表示範囲に関する情報が表示されます。

    • "データ範囲" は、イメージ内の基になるピクセル値に対応します。データ範囲はイメージ データの固定プロパティであり、既定ではコントラスト調整ツールを使用して表示範囲を調整しても変更されません。

    • "表示範囲" は、イメージの表示を制御します。表示範囲の最小値以下の値を持つピクセルは、すべて黒く表示されます。最大値以上の値を持つピクセルは、すべて白で表示されます。コントラスト調整ツールでは、表示範囲に対応する赤みがかったボックスがヒストグラムの上に重ねて表示されます。

  • コントラスト調整ツールを使用すると、次の方法でイメージの表示範囲を調整できます。

    説明イメージ

    赤いウィンドウの左右の端をドラッグし、表示範囲の最小値と最大値を調整します。ウィンドウの中心を変更するには、ウィンドウ内部の点線をドラッグします。

    Interactively adjust display window by dragging red window limits

    [ウィンドウ] セクションに特定の値を入力します。対応するフィールドの横にあるスポイト ボタンをクリックすることで、最小値または最大値を定義することもできます。これを行ってからポインターをイメージ上に移動すると、ポインターはスポイトの形状になります。最小値または最大値にする値のピクセルの上にスポイト形状を置き、左クリックします。

    Manually enter display window values

    表示範囲を自動的にスケーリングします。表示範囲をイメージのデータ範囲に一致させるには、[データ範囲の一致] を選択します。表示範囲の上部と下部からピクセルを均等な割合で飽和させるには、[外れ値の排除] を選択します。既定では 2% が削除されるため、ピクセル値の上位 1% と下位 1% が削除されます。これは、関数 stretchlim が実行する演算に相当します。

    Automatically scale display range

  • コントラスト調整ツールを使用すると、imcontrast は、座標軸の CLim プロパティを変更して、表示されたイメージのコントラストを調整します。ターゲット イメージの実際のピクセル値を変更するには、[データの調整] を選択します。[データの調整] は、イメージのコントラストを変更するまで選択できません。

  • コントラスト調整ツールは、クラスが double および single でデータ範囲が既定の表示範囲 [0, 1] を超えるグレースケール イメージを処理できます。これらのイメージに対し、imcontrast は、ヒストグラムの範囲を設定し、上限と下限をパディングしてイメージ データ範囲と一致させます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入