Main Content

iccwrite

ICC カラー プロファイル データの書き込み

説明

outProfile = iccwrite(inProfile,filename) は、構造体 inProfile 内の国際色協会 (ICC) プロファイル データを filename が指定するファイルに書き込みます。

この関数を使用して、ICC プロファイル データ構造体内のフィールドを変更し、それを filename という名前のファイルに書き込みます。たとえば、一部のアプリケーションは、プロファイル記述内の string フィールドを使用して、ユーザーに選択肢を表示します。ICC では、ICC プロファイル データのプロファイル記述を変更してからデータをファイルに書き込むことを推奨しています。各プロファイルには固有のプロファイル記述を含めることを推奨します。そのため、関数 iccwrite を使用してプロファイル記述を変更できます。

メモ

iccwrite は、ICC 仕様の Version 2 (ICC.1:2001-04) または Version 4 (ICC.1:2001-12) に準拠するプロファイルを書き込むことができます。ICC 仕様のバージョンを判断するには、プロファイル データ構造体の Header 内の version フィールドを使用します。バージョンに基づいて、出力の inProfile を書式設定します。ICC プロファイルの詳細については、ICC Web サイト https://www.color.org をご覧ください。

すべて折りたたむ

ICC プロファイル データをワークスペースに読み取り、プロファイル名を表示します。

inProfile = iccread('monitor.icm');
inProfile.Description.String
ans = 
'sgC4_050102_d50.pf'

プロファイル名を 'monitor_RGB' に変更します。

inProfile.Description.String = 'monitor_RGB';

更新した ICC プロファイル データを新しいファイルに書き込み、対応する出力 ICC プロファイル データを表示します。新しいファイルは現在の作業フォルダーに作成されます。

outProfile = iccwrite(inProfile,'monitorcolor.icm')
outProfile = struct with fields:
             Header: [1x1 struct]
           TagTable: {11x3 cell}
        Description: [1x1 struct]
    MediaWhitePoint: [0.9642 1.0000 0.8249]
          Copyright: 'Copyright  Sequel Imaging Inc. 1996-2001'
    MediaBlackPoint: [0 0 0]
             MatTRC: [1x1 struct]
        PrivateTags: {'vcgt'  [1x786 uint8]}
           Filename: 'monitorcolor.icm'

出力 ICC プロファイル データ内の変更された記述を確認します。

outProfile.Description.String
ans = 
'monitor_RGB'

入力引数

すべて折りたたむ

入力 ICC プロファイル データ。iccread によって返されるデータ形式で ICC プロファイルを表す構造体配列として指定します。ICC プロファイル データには、ICC プロファイル仕様によって要求されている、すべてのタグとフィールドが含まれていなければなりません。入力 ICC プロファイル データは filename に書き込まれます。

データ型: struct

ICC プロファイル データが書き込まれるファイルの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。オペレーティング システムに応じて、拡張子が .icc または .icm のファイルを保存できます。

メモ

ファイル名をパスなしで指定した場合、iccwrite は現在の作業フォルダーにファイルを書き込みます。

データ型: char | string

出力引数

すべて折りたたむ

出力 ICC プロファイル データ。ファイル filename に書き込まれた ICC プロファイル データを示す構造体配列として返されます。

データ型: struct

ヒント

iccwrite は ICC 仕様のバージョンを別のバージョンに自動変換しません。ICC プロファイル データにフィールドを追加するか ICC プロファイル データのフィールドを変更することによって、手動で変換します。isicc を使用して、変換した ICC プロファイル データを検証します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入