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denoisingImageSource

(削除予定) ノイズ除去イメージ データストアの作成

denoisingImageSource は将来のリリースで削除される予定です。代わりに denoisingImageDatastore を使用してください。詳細については、互換性の考慮事項を参照してください。

説明

dnimds = denoisingImageSource(imds) は、ノイズ除去イメージ データストア dnimds を作成します。これはイメージ データストア imds のイメージから、無作為にトリミングされた初期状態のイメージ パッチとノイズを含むイメージ パッチのペアを生成します。

dnimds = denoisingImageSource(imds,Name,Value) は名前と値のペアを使用して、ノイズ除去イメージ データストアのプロパティを設定します。複数の名前と値のペアを指定できます。各引数名は引用符で囲みます。

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イメージ データストアを作成します。このデータストアには、カラーの JPG イメージが含まれています。

setDir = fullfile(toolboxdir("images"),"imdata");
imds = imageDatastore(setDir,"FileExtensions",[".jpg"]);

関数 denoisingImageSource を使用して denoisingImageDatastore オブジェクトを作成します。イメージ データストアは、データストア内の各イメージから多数のパッチを作成し、パッチにガウス ノイズを追加します。名前と値のペアを使用して、denoisingImageDatastore のオプションの PatchesPerImagePatchSizeGaussianNoiseLevel、および ChannelFormat プロパティを設定します。

dnimds = denoisingImageSource(imds, ...
    "PatchesPerImage",512, ...
    "PatchSize",50, ...
    "GaussianNoiseLevel",[0.01 0.1], ...
    "ChannelFormat","RGB")
dnimds = 
  denoisingImageDatastore with properties:

         PatchesPerImage: 512
               PatchSize: [50 50 3]
      GaussianNoiseLevel: [0.0100 0.1000]
           ChannelFormat: 'rgb'
           MiniBatchSize: 128
         NumObservations: 18944
    DispatchInBackground: 0

入力引数

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イメージ データストア。ImageDatastore オブジェクトとして指定します。

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: "PatchSize",48 は、48 ピクセルの正方形パッチ サイズをもつノイズ除去イメージ データストアを作成します。

パッチのサイズ。正の整数値をもつスカラーまたは 2 要素ベクトルとして指定します。この引数は、返されたノイズ除去イメージ データストア dnimdsPatchSize プロパティの 1 番目の 2 要素を設定します。

  • "PatchSize" がスカラーの場合、パッチは正方形です。

  • "PatchSize" が [r c] 形式の 2 要素ベクトルの場合、最初の要素はパッチ内の行数を指定し、2 番目の要素は列数を指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージあたりのランダム パッチの数。正の整数として指定します。この引数は、返されたノイズ除去イメージ データストア dnimdsPatchesPerImage プロパティを設定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32

イメージ クラスの最大値の一部としてのガウス ノイズ標準偏差。範囲 [0, 1] の値を持つスカラーまたは 2 要素ベクトルとして指定します。この引数は、返されたノイズ除去イメージ データストア dnimdsGaussianNoiseLevel プロパティを設定します。

  • GaussianNoiseLevel がスカラーの場合、追加したゼロ平均ホワイト ガウス ノイズの標準偏差は、すべてのイメージ パッチで同一です。

  • GaussianNoiseLevel が 2 要素のベクトルの場合、標準偏差の範囲 [stdmin stdmax] を指定します。追加したゼロ平均ホワイト ガウス ノイズの標準偏差は、各イメージ パッチで一意であり、範囲 [stdmin stdmax] の一様分布から無作為にサンプリングされます。

データ型: single | double

チャネル形式。"Grayscale" または "RGB" として指定します。この引数は、返されたノイズ除去イメージ データストア dnimdsChannelFormat プロパティを設定します。

データ型: char

学習パッチの並列前処理。true または false として指定します。この引数は、返されたノイズ除去イメージ データストア dnimdsDispatchInBackground プロパティを設定します。BackgroundExecutiontrue で、Parallel Computing Toolbox™ がある場合、ノイズ除去イメージ データストアはパッチを非同期に読み取り、ノイズを追加し、パッチのペアをキューに入れます。

データ型: char

出力引数

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ノイズ除去イメージ データストア。denoisingImageDatastore オブジェクトとして返されます。

バージョン履歴

R2017b で導入

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R2018a: denoisingImageSource オブジェクトは削除済み

R2017b では、深層学習ネットワークに学習させるための denoisingImageSource オブジェクトを作成できました。R2018a 以降では、denoisingImageSource オブジェクトが削除されています。代わりに、denoisingImageDatastore オブジェクトを使用してください。

denoisingImageDatastore には、データの前処理に役立つ追加のプロパティとメソッドがあります。学習以外に使用できない denoisingImageSource とは異なり、denoisingImageDatastore は学習と予測の両方に使用できます。

denoisingImageDatastore オブジェクトを作成するには、関数 denoisingImageDatastore (推奨) または関数 denoisingImageSource のいずれかを使用できます。