タイミングコントローラーの設定

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このページでは、[コンフィギュレーションパラメーター] ダイアログボックスの [HDL コード生成] 、 [グローバル設定] 、 [コーディングスタイル] タブにあるパラメーターについて説明します。

タイミングコントローラーの最適化

レートごとに個別のカウンターを実装することで、速度とコードサイズについてタイミングコントローラーエンティティを最適化します。

設定

既定の設定: オン

オン: HDL Coder™ は、タイミングコントローラーのコード内に複数のカウンター (モデル内のレートごとにカウンター 1 つ) を生成します。この最適化の利点は、高速なロジックが生成され、生成されたコードのサイズも通常は小さくなります。
オフ: モデル内のすべてのレートの生成に 1 つのカウンターを使用するタイミングコントローラーを生成します。

コマンドライン情報

プロパティ: OptimizeTimingController

型: 文字ベクトル

値: 'on' | 'off'

既定の設定: 'on'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

参考

タイミングコントローラーのアーキテクチャ

生成されるタイミングコントローラーのアーキテクチャを指定します。このパラメーターが [default] または [resettable] に設定されていて、タイミングコントローラーが設計に必要な場合、HDL Coder は DUT 内にタイミングコントローラーを生成します。たとえば、タイミングコントローラーは次の場合に設計に必要です。

マルチレートモデルの HDL コードを生成する。
特定のブロックに対してカスケードブロック実装を指定する。

HDL Coder は、クロック、リセット、外部クロックイネーブル入力、クロックイネーブル出力などのタイミング信号を定義するモジュールが含まれる個別のタイミングコントローラーのコードファイルを生成します。マルチレートモデルでは、タイミングコントローラーモジュールは 1 つ以上のカウンターと複数のクロックイネーブルを使用して、1 つの基本クロックから必要なレートを生成します。詳細については、マルチレートモデルのタイミングコントローラーを参照してください。

設定

既定の設定: default

default: DUT 内にリセットのないタイミングコントローラーを生成します。この設定では、タイミングコントローラーのコードファイルが固有の HDL ファイルとして生成され、DUT 内のタイミングコントローラーが最上位レベルでインスタンス化されます。
resettable: DUT 内にリセット端子のあるタイミングコントローラーを生成します。この設定では、タイミングコントローラーのコードファイルが固有の HDL ファイルとして生成され、DUT 内のタイミングコントローラーが最上位レベルでインスタンス化されます。このオプションを選択する場合は、[クロックの入力] 値を [単一] に設定しなければなりません。
external: タイミングコントローラーを外部に移動し、最上位の設計からクロックイネーブル信号を公開します。この設定では、タイミングコントローラーが DUT 内に作成されず、HDL コード生成時にタイミングコントローラーのコードファイルが生成されないため、独自のカスタム外部タイミングコントローラーを設計に統合できます。このオプションを選択する場合は、[クロックの入力] 値を [単一] に設定しなければなりません。
メモ
設計を検証するためのテストベンチを生成すると、タイミングコントローラーファイルが生成されて、テストベンチによる検証のために DUT タイミングコントローラー入力が駆動されます。HDL Coder は、外部タイミングコントローラーを統合するために最上位の設計でクロックイネーブル信号を公開したまま維持します。

コマンドライン情報

プロパティ: TimingControllerArch

型: 文字ベクトル

値: 'default' | 'resettable' | 'external'

既定の設定: 'default'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

参考

マルチレートモデルのタイミングコントローラー