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オーバーサンプリング係数

このコンフィギュレーション パラメーターは、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [HDL コード生成][グローバル設定] ペインの [クロック設定] セクション内にあります。このパラメーターを使用してグローバル オーバーサンプリング クロックの周波数をモデルの基本レートの倍数として指定します。

設定

既定の設定: 1.

[オーバーサンプリング係数] は、グローバル クロック信号がモデルが動作する基本レートの倍数である係数を指定します。[オーバーサンプリング係数] を使用して、グローバル オーバーサンプリング クロックでシステムの他のコンポーネントにタイミング信号を供給する大規模なシステムと DUT を統合します。

既定では、HDL Coder™ はグローバル オーバーサンプリング クロックを生成しません。グローバル オーバーサンプリング クロックを生成するには、1 より大きい整数を指定します。マルチレート DUT を使用する場合、DUT 内の他のレートがグローバル オーバーサンプリング レートを等分していることを確認します。

グローバル オーバーサンプリング クロックの生成は、生成された HDL コードに影響します。モデルのシミュレーションの動作には影響しません。

依存関係

  • 複数のクロックを使用する場合、[オーバーサンプリング係数] は 1 に設定しなければなりません。1 よりも大きい [オーバーサンプリング係数] を使用する場合、[クロックの入力][単一] に設定します。

  • 1 よりも大きい [オーバーサンプリング係数] を指定する場合は、クロックレート パイプライン最適化が有効になっていることを確認します。この設定は、[HDL コード生成][ターゲットおよび最適化][パイプライン] タブで指定できます。

    クロックレート パイプラインは [オーバーサンプリング係数] を使用し、基本サンプル レートで動作するモデル内の遅い領域を高速のクロック レートに変換します。

コマンド ライン情報

プロパティ: Oversampling
タイプ: int
値: 1 以上の整数
既定の設定: 1

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。

  • プロパティを引数として関数 makehdl に渡す。

    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... 
            'Oversampling',5)
  • hdlset_param を使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdl を使用して HDL コードを生成できる。

    hdlset_param('sfir_fixed','Oversampling',5)
    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')

参考