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浮動小数点許容誤差のパラメーター

このページでは、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [HDL コード生成][テスト ベンチ] タブにあるコンフィギュレーション パラメーターについて説明します。このタブのパラメーターを使用して、浮動小数点許容誤差に対する手法と許容誤差の値を指定できます。

浮動小数点許容誤差チェックの基準

設計をネイティブ浮動小数点ライブラリまたは浮動小数点ターゲット ライブラリにマッピングするときに、浮動小数点許容誤差チェック オプションを指定します。

設定

既定の設定: [relative error]

ドロップダウン メニューから次のいずれかのオプションを選択します。

  • relative error: これは既定のオプションです。HDL テストベンチを使用して生成されたコードを検証する場合、HDL Coder™ は、相対誤差に基づいて設計がマッピングされたネイティブ浮動小数点ライブラリまたは浮動小数点ターゲット ライブラリの浮動小数点許容誤差をチェックします。

  • ulp error: HDL テストベンチを使用して生成されたコードを検証する場合、HDL Coder は、ULP 誤差に基づいて設計がマッピングされたネイティブ浮動小数点ライブラリまたは浮動小数点ターゲット ライブラリの浮動小数点許容誤差をチェックします。

依存関係

このオプションはモデル全体を選択した場合は無効になります。[HDL を生成] 設定で DUT を選択してください。

コマンド ライン情報

プロパティ: FPToleranceStrategy
型: 文字ベクトル
値: 'relative' | 'ULP'
既定の設定: 'relative'

このプロパティを設定するには、hdlset_param または makehdltb を使用します。プロパティの値を表示するには、hdlget_param を使用します。

たとえば、モデルの浮動小数点許容誤差の値を指定するには、関数 hdlset_param を使用して許容誤差手法を指定してから、許容誤差の値を入力します。たとえば、ULP 誤差に基づいて浮動小数点許容誤差をチェックして、許容誤差値を入力するには、次の処理を実行します。

% Check for floating-point tolerance based on ULP
hdlset_param('sfir_single', 'FPToleranceStrategy', 'ULP');   

% When using ULP, optionally enter tolerance value >= 0       
hdlset_param('FP_test_16a', 'FPToleranceValue', 1);

% Generate HDL testbench with specified tolerance setting
makehdltb('sfir_single/symmetric_fir')

許容誤差の値

指定した浮動小数点許容誤差チェックの設定に基づいて許容誤差の値を入力します。

設定

既定の設定: 1e-07

この値は正の整数または double データ型でなければなりません。

許容誤差の既定値は、指定した浮動小数点許容誤差チェックの設定に応じて異なります。[浮動小数点許容誤差チェックの基準] に設定する値は次のとおりです。

  • [relative error][許容誤差の値] の既定値は 1e-07 です。浮動小数点許容誤差チェックの設定を使用する場合、許容誤差の値を double データ型として指定します。[許容誤差の値] N には、1e-07 以下の値を指定できます。

  • [ulp error][許容誤差の値] の既定値は 0 です。浮動小数点許容誤差チェックの設定を使用する場合は、許容誤差の値を整数として指定します。[許容誤差の値] N には、0 以上の値を指定できます。

コマンド ライン情報

プロパティ: FPToleranceValue
型: double | 整数
既定の設定: 1e-07

このプロパティを設定するには、hdlset_param または makehdltb を使用します。プロパティの値を表示するには、hdlget_param を使用します。

たとえば、モデルの浮動小数点許容誤差の値を指定するには、関数 hdlset_param を使用して許容誤差手法を指定してから、許容誤差の値を入力します。たとえば、ULP 誤差に基づいて浮動小数点許容誤差をチェックして、許容誤差値を入力するには、次の処理を実行します。

% Check for floating-point tolerance based on ULP
hdlset_param('sfir_single', 'FPToleranceStrategy', 'ULP');   

% When using ULP, optionally enter tolerance value >= 0       
hdlset_param('FP_test_16a', 'FPToleranceValue', 1);

% Generate HDL testbench with specified tolerance setting
makehdltb('sfir_single/symmetric_fir')