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クロック設定とタイミング コントローラーの接尾辞のパラメーター

このページでは、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [HDL コード生成][グローバル設定] ペインの [クロック設定] セクションにあるコンフィギュレーション パラメーターについて説明します。これらのパラメーターを使用してクロック信号名、クロック入力数、アクティブなクロック エッジおよびクロック プロセスとタイミング コントローラーの接尾辞を指定します。

クロックの入力端子

生成された HDL コードにクロックの入力端子の名前を指定します。

設定

既定の設定: clk

生成された HDL コードにクロック信号名を文字ベクトルとして入力します。

生成されたエンティティ my_filter の場合、'filter_clock' をクロック信号名として指定すると、エンティティ宣言は次のコードの抜粋に示すようになります。

ENTITY my_filter IS
   PORT( filter_clock   :  IN  std_logic;
         clk_enable     :  IN  std_logic;
         reset          :  IN  std_logic;
         my_filter_in   :  IN  std_logic_vector (15 DOWNTO 0); -- sfix16_En15
         my_filter_out  :  OUT std_logic_vector (15 DOWNTO 0); -- sfix16_En15
         );
END my_filter;

 

VHDL®、Verilog®、または SystemVerilog の予約語を指定すると、コード ジェネレーターによって有効な VHDL、Verilog、または SystemVerilog の識別子を形成する予約語接尾辞文字列が付加されます。たとえば、予約語の signal を指定すると、その結果として名前の文字列は signal_rsvd となります。

コマンド ライン情報

プロパティ: ClockInputPort
型: 文字ベクトル
値: ターゲット言語の有効な識別子
既定の設定: 'clk'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。

  • hdlset_param を使用してモデルのパラメーターを設定する。次に、makehdl を使用して HDL コードを生成する。

    hdlset_param('sfir_fixed','ClockInputPort','system_clk')
    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')

  • プロパティを引数として関数 makehdl に渡す。

    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','ClockInputPort','system_clk')

参考

makehdl

クロック入力

単一または複数のクロック入力の生成を指定します。

設定

既定の設定: Single

Single

DUT に対して単一のクロック入力を生成します。DUT がマルチレートの場合、入力クロックは基本クロック レートであり、タイミング コントローラーは必要に応じて追加のクロックを生成するために合成されます。設計には単一のクロック信号を使用することをお勧めします。

複数

DUT 内の各 Simulink® レートについて固有のクロックを生成します。生成されるタイミング コントローラーの数は DUT のコンテンツに依存します。複数のクロックを指定するオーバーサンプリング係数は 1 (既定) でなければなりません。

マルチレート モデルの場合、各 Simulink レートのクロックを生成するには、必ずそれぞれの Simulink レートで遅延ブロックなどの順序論理ブロックを含めます。特定の Simulink レートに順序論理がないと、そのレートのクロック信号は HDL Coder™ で生成されません。

コマンド ライン情報

プロパティ: ClockInputs
型: 文字ベクトル
値: 'Single' | 'Multiple'
既定の設定: 'Single'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。

  • hdlset_param を使用してモデルのパラメーターを設定する。次に、makehdl を使用して HDL コードを生成する。

    hdlset_param('sfir_fixed','ClockInputs','Multiple')
    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')

  • プロパティを引数として関数 makehdl に渡す。

    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','ClockInputs','Multiple')

参考

クロック エッジ

生成された HDL コードで Verilog または SystemVerilog always ブロック、または VHDL process ブロックをトリガーするアクティブなクロック エッジを指定します。

設定

既定の設定: 立ち上がり

立ち上がり

立ち上がりエッジ (0 から 1 への遷移) が、アクティブなクロック エッジです。

立ち下がり

立ち下がりエッジ (1 から 0 への遷移) が、アクティブなクロック エッジです。

コマンド ライン情報

プロパティ: ClockEdge
型: 文字ベクトル
値: 'Rising' | 'Falling'
既定の設定: 'Rising'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。

  • hdlset_param を使用してモデルのパラメーターを設定する。次に、makehdl を使用して HDL コードを生成する。

    hdlset_param('sfir_fixed','ClockEdge','Falling')
    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')

  • プロパティを引数として関数 makehdl に渡す。

    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','ClockEdge','Falling')

参考

クロックの process 文の接尾辞

文字ベクトルとして接尾辞を指定します。コード ジェネレーターにより、この接尾辞が HDL クロック プロセス名に付加されます。

設定

既定の設定: _process

HDL Coder はレジスタ操作に process ブロックを使用します。これらの各ブロックのラベルは、レジスタ名と接尾辞 _process から派生されます。たとえば、コード ジェネレーターによって、レジスタ名 delay_pipeline と既定の接尾辞 _process から、次のブロック宣言内にラベル delay_pipeline_process が派生します。

delay_pipeline_process : PROCESS (clk, reset)
BEGIN
  .
  .
  .

コマンド ライン情報

プロパティ: ClockProcessPostfix
型: 文字ベクトル
既定の設定: '_process'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。

たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。

  • hdlset_param を使用してモデルのパラメーターを設定する。次に、makehdl を使用して HDL コードを生成する。

    hdlset_param('sfir_fixed','ClockProcessPostfix','delay_postfix')
    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')

  • プロパティを引数として関数 makehdl に渡す。

    makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir','ClockProcessPostfix','delay_postfix')

参考

makehdl

タイミング コントローラーの接尾辞

文字ベクトルとして接尾辞を指定します。コード ジェネレーターにより、この接尾辞がタイミング コントローラーの名前を形成する DUT 名に付加されます。

設定

既定の設定: '_tc'

設計で複数のレートを使用する場合、タイミング コントローラー ファイルが生成されます。次に例を示します。

  • マルチレート モデルのコードが生成される場合。

  • 面積と速度の最適化またはブロック アーキテクチャにローカル マルチレートが導入される場合。

タイミング コントローラーの名前は DUT の名前に基づいています。たとえば、DUT の名前が my_test の場合、既定では HDL Coder によって接尾辞 _tc が付与され、タイミング コントローラーの名前 my_test_tc が形成されます。

コマンド ライン情報

プロパティ: TimingControllerPostfix
型: 文字ベクトル
既定の設定: '_tc'

このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。