dssdata
記述子状態空間データを抽出する
構文
[A,B,C,D,E] = dssdata(sys)
[A,B,C,D,E,Ts] = dssdata(sys)
説明
[A,B,C,D,E] = dssdata(sys)
は、記述子状態空間モデル sys
(dss
を参照)の行列 A、B、C、D、および E の値を返します。通常の状態空間モデル (つまり、E=I の場合) に関しては、dssdata
は、ssdata
と等価です。
sys
に内部遅延がある場合、最初に内部遅延をすべてゼロに設定すること (0 次のパデ近似の作成) によって、A
、B
、C
、D
が得られます。システムによっては、遅延をゼロに設定すると、特異値の代数ループが作成されることがあります。そのため、ゼロ遅延の近似が正しく行われないか、間違って定義されることになります。このようなシステムでは、dssdata
で行列を表示することはできず、エラーが返されます。このエラーが表示されても、モデル sys
自体に問題があることにはなりません。
[A,B,C,D,E,Ts] = dssdata(sys)
はサンプル時間 Ts
も返します。
sys
のその他のプロパティへは、関数 get
を使用するか、直接的に構造体のような参照 (たとえば、sys.Ts
) でアクセスすることができます。
次数が可変である SS モデルの配列では、次の構文を使用します。
[A,B,C,D,E] = dssdata(sys,'cell')
すると、各モデルの状態空間行列を cell 配列 A、B、C、D、および E に別々のセルとして抽出できます。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
参考
dss
| get
| getDelayModel
| ssdata