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fdel

周波数応答データ (FRD) モデルから指定したデータを削除

構文

sysout = fdel(sys, freq)

説明

sysout = fdel(sys, freq) は、frd モデル sys から、ベクトル freq 内で指定されている周波数値に最も近いデータを削除します。

入力引数

sys

frd モデル。

freq

周波数値のベクトル。

出力引数

sysout

freq のエントリに最も近い周波数点を削除した後に sys に残ったデータを含む frd モデル。

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伝達関数モデルから指定された周波数での周波数応答データ (FRD) モデルを作成します。

w = logspace(0,1,10);
sys = frd(tf([1],[1 1]),w)
sys =
 
    Frequency(rad/s)        Response    
    ----------------        --------    
          1.0000        0.5000 - 0.5000i
          1.2915        0.3748 - 0.4841i
          1.6681        0.2644 - 0.4410i
          2.1544        0.1773 - 0.3819i
          2.7826        0.1144 - 0.3183i
          3.5938        0.0719 - 0.2583i
          4.6416        0.0444 - 0.2059i
          5.9948        0.0271 - 0.1623i
          7.7426        0.0164 - 0.1270i
         10.0000        0.0099 - 0.0990i
 
Continuous-time frequency response.

w は、1 ~ 10 ラジアン/秒の 10 の周波数点をもつ対数的に等間隔なグリッドです。

2、3.5、および 6 rad/s に最も近いデータを sys から削除します。

freq = [2, 3.5, 6];
sys2 = fdel(sys,freq)
sys2 =
 
    Frequency(rad/s)        Response    
    ----------------        --------    
          1.0000        0.5000 - 0.5000i
          1.2915        0.3748 - 0.4841i
          1.6681        0.2644 - 0.4410i
          2.7826        0.1144 - 0.3183i
          4.6416        0.0444 - 0.2059i
          7.7426        0.0164 - 0.1270i
         10.0000        0.0099 - 0.0990i
 
Continuous-time frequency response.

削除するデータの正確な周波数を指定する必要はないことに注意してください。fdel コマンドは、指定された周波数に最も近い周波数に対応するデータを削除します。

ヒント

  • fdel を使用して、指定した周波数での不要データ (たとえば外れ値点) を削除します。

  • fdel を使用して、frd モデルを fcat マージする前に、それらのモデルから交差周波数でのデータを削除します。交差周波数データをもつ frd モデルをマージしようとすると、fcat はエラーになります。

  • 一連の周波数内で frd モデルからデータを削除するには、fselect を使用します。

バージョン履歴

R2010a で導入

参考

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