mcc
デプロイする MATLAB 関数のコンパイル
構文
説明
その他の mcc
トピック
一般的な使用方法
mcc
はオプションの指定に従って関数をコンパイルします。使用するオプションは、意図するコンパイル結果によって異なります。options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
mcc('
はオプションの指定に従って関数をコンパイルします。ファイル名、オプション、およびオプション パラメーターを一重引用符で囲んで指定します。options
','mfilename
')
C 共有ライブラリ
mcc -l
は、リストされた関数を C 共有ライブラリにコンパイルし、他のアプリケーションと統合するための C ラッパー コードを生成します。options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
この構文は -W lib:
と等価です。libname
-T link:lib
C++ 共有ライブラリ
mcc -W cpplib:
は、リストされた関数を C++ 共有ライブラリにコンパイルし、他のアプリケーションと統合するための C++ ラッパー コードを生成します。library_name
[,{all|legacy|generic}] options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
library_name
— 共有ライブラリの名前を指定します。all
—mwArray
API と MATLAB データ API を使用する汎用インターフェイスの両方を使用して、共有ライブラリを生成します。これは既定の設定です。legacy
—mwArray
API を使用して共有ライブラリを生成します。generic
— MATLAB データ API を使用して共有ライブラリを生成します。
COM コンポーネント
mcc -W com:
は、リストされた関数をコンパイルして汎用 Microsoft® COM コンポーネントにします。component_name
,className
options
class{className:mfilename1,mfilename2,...,mfilenameN}
メモ
引数 class{___}
にリストされたファイル名は、コンマで区切られている必要があります。
引数 class{
___}
を追加して、複数のクラス指定子を含めることができます。
component_name
— COM コンポーネントの名前を指定します。
className
— クラスの名前を指定します。
.NET アセンブリ
mcc -W dotnet:
は、指定されたファイルから単一のクラスをもつ .NET アセンブリを作成します。assembly_name
,api=api_type
,className
,framework_version
,security
,remote_type
-T link:lib options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
assembly_name
— オプションの名前空間で始まるアセンブリの名前を指定します。これは、companyname.groupname.component
のようにピリオドで区切られたリストです。api_type
— アセンブリの API の型を指定します。値はmatlab-data
およびmwarray
です。className
— 作成する .NET クラスの名前を指定します。framework_version
— アセンブリのコンパイルに使用する Microsoft .NET Framework のバージョンを指定します。次のいずれかを指定してください。0.0
— ターゲット マシンでサポートされる最新バージョンを使用。
— 特定バージョンの Framework を使用。version_major
.version_minor
機能は、多くの場合バージョンに固有です。実装する機能のドキュメンテーションを参照し、Microsoft .NET Framework のバージョンの要件を取得してください。
security
— 作成するアセンブリがプライベート アセンブリか共有アセンブリかを指定します。プライベート アセンブリを作成するには、
Private
を指定。共有アセンブリを作成するには、アセンブリの署名に使用される暗号化キー ファイルへの絶対パスを指定。
remote_type
— アセンブリのリモート処理タイプを指定します。値はremote
およびlocal
です。
mcc -W dotnet:
は、指定されたファイルから複数のクラスをもつ .NET アセンブリを作成します。assembly_name
,api=api_type
,className
,framework_version
,security
,remote_type
-T link:lib options
class{className:mfilename1,mfilename2,...,mfilenameN}
メモ
引数 class{___}
にリストされたファイル名は、コンマで区切られている必要があります。
追加の引数 class{___}
を追加して、複数のクラス指定子を含めることができます。
Java パッケージ
mcc -W java:
は、指定されたファイルから Java® パッケージを作成します。packageName
,className
options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
packageName
— オプションの名前空間で始まる Java パッケージの名前を指定します。これは、companyname.groupname.component
のようにピリオドで区切られたリストです。className
— 作成するクラスの名前を指定します。クラス名を指定しない場合、mcc
はpackageName
内の最後の項目を使用します。
mcc -W java:
は、指定されたファイルから、複数のクラスをもつ Java パッケージを作成します。packageName
,className
options
class{className:mfilename1,mfilename2,...,mfilenameN}
メモ
引数 class{___}
にリストされたファイル名は、コンマで区切られている必要があります。
packageName
— オプションの名前空間で始まる Java パッケージの名前を指定します。これは、companyname.groupname.component
のようにピリオドで区切られたリストです。className
— 作成するクラスの名前を指定します。クラス名を指定しない場合、mcc
はpackageName
内の最後の項目を使用します。メモ
追加の引数
class{___}
を追加して、複数のクラス指定子を含めることができます。
Python パッケージ
mcc -W python:
は、指定されたファイルから Python® パッケージを作成します。packageName
-T link:lib options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
packageName
— オプションの名前空間で始まる Python パッケージの名前を指定します。これは、companyname.groupname.component
のようにピリオドで区切られたリストです。
MATLAB Production Server 用のデプロイ可能なアーカイブ
mcc -W CTF:
は、MATLAB Production Server インスタンスで使用するためのデプロイ可能なアーカイブ (archive_name
-U options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
.ctf
ファイル) を作成するようコンパイラに指示します。
この構文は、Microsoft Excel アドイン用のサーバー側のデプロイ可能なアーカイブ (.ctf
ファイル) も作成します。
MATLAB Production Server 用 Excel アドイン
mcc -W mpsxl:
は、指定されたファイルからクライアント側の Microsoft Excel アドインを作成します。これは、Excel から MATLAB Production Server へのリクエストの送信に使用できます。クライアント側のアドインを作成する前に、指定されたファイルからサーバー側のデプロイ可能なアーカイブ (addin_name
,className
,version
input_marshaling_flags
output_marshaling_flags
-T link:lib options
mfilename1 mfilename2 ... mfilenameN
.ctf
ファイル) を作成する "必要があります"。クライアント側のアドインだけでは機能しません。
addin_name
— アドインの名前を指定します。className
— 作成するクラスの名前を指定します。クラス名を指定しない場合、mcc
はaddin_name
を既定値として使用します。version
—major
.minor
として指定されているアドインのバージョンを指定します。major
— メジャー バージョン番号を指定します。バージョン番号を指定しない場合、mcc
は最新バージョンを使用します。minor
— マイナー バージョン番号を指定します。バージョン番号を指定しない場合、mcc
は最新バージョンを使用します。
input_marshaling_flags
— Microsoft Excel と MATLAB の間でデータがマーシャリングされる方法のオプションを指定します。-replaceBlankWithNaN
— Microsoft Excel の空白が MATLAB では NaN にマーシャリングされることを指定します。このフラグを指定しない場合、空白は 0 にマーシャリングされます。-convertDateToString
— Microsoft Excel の日付が MATLAB の文字ベクトルにマーシャリングされることを指定します。このフラグを指定しない場合、日付は MATLAB の double にマーシャリングされます。
output_marshaling_flags
— MATLAB と Microsoft Excel の間でデータがマーシャリングされる方法のオプションを指定します。-replaceNaNWithZero
— MATLAB の NaN が Microsoft Excel で 0 にマーシャリングされることを指定します。このフラグを指定しない場合、NaN は Visual Basic® で#QNAN
にマーシャリングされます。-convertNumericToDate
— MATLAB の数値が Microsoft Excel の日付にマーシャリングされることを指定します。このフラグを指定しない場合、Microsoft Excel は日付を出力として受け取りません。
例
スタンドアロン アプリケーションを作成して MATLAB の基本設定を含める
mcc -m helloWorld.m -a C:\Users\someuser\AppData\Roaming\MathWorks\MATLAB\R2022b\matlab.mlsettings
C 共有ライブラリの作成
mcc -l mymagic.m
システム レベル ファイルのバージョン番号をもつ C 共有ライブラリの作成 (Windows のみ)
Windows® で、バージョン番号 4.3.1.7
の C 共有ライブラリを作成します。
mcc -W 'lib:myCSharedLib,version=4.3.1.7' mymagic.m
C++ 共有ライブラリの作成
mwArray
API を使用
mcc -W 'cpplib:mymagic,legacy' mymagic.m
MATLAB データ API を使用
mcc -W 'cpplib:mymagic,generic' mymagic.m
mwArray
API と MATLAB データ API の両方を使用
mcc -W 'cpplib:mymagic,all' mymagic.m
mcc -W 'cpplib:mymagic' mymagic.m
システム レベル ファイルのバージョン番号をもつ C++ 共有ライブラリの作成 (Windows のみ)
Windows で、バージョン番号 3.7.1.5
の C++ 共有ライブラリを作成します。
mcc -W 'cpplib:mymagic,all,version=3.7.1.5' mymagic.m
COM コンポーネントの作成
Windows で、バージョン番号 7.10.1.3
の COM コンポーネントを作成します。
mcc -W 'com:myCOMComponent,myClass,version=7.10.1.3' class{myClass:mymagic.m}
複数のクラスを含む Java パッケージの作成
mcc -W 'java:myMatrix,add' class{add:add.m} class{sub:minus.m}
Python パッケージの作成
mcc -W python:myMagic magic.m
MATLAB Production Server 用のデプロイ可能なアーカイブの作成
mcc -W CTF:myDeployableArchive -U mymagic.m
MATLAB Production Server 用の Excel アドインの作成
mcc -W 'mpsxl:myDeployableArchive,myExcelClass,version=1.0' mymagic.m
入力引数
ヒント
Windows では、
mcc
構文を生成するターゲットにversion=
version_number
を追加することにより、ターゲット ファイルのシステム レベル ファイルのバージョン番号を生成できます。例については、システム レベル ファイルのバージョン番号をもつ C++ 共有ライブラリの作成 (Windows のみ)を参照してください。version_number
— ターゲット ファイルのバージョンを、ファイル システムのmajor.minor.bug.build
として指定します。バージョン番号の指定は必須ではありません。バージョン番号を指定しない場合、mcc
はバージョン番号を既定で1.0.0.0
に設定します。major
— メジャー バージョン番号を指定します。バージョン番号を指定しない場合、mcc
はmajor
を1
に設定します。minor
— マイナー バージョン番号を指定します。バージョン番号を指定しない場合、mcc
はminor
を0
に設定します。bug
— バグ修正メンテナンス リリース番号を指定します。バージョン番号を指定しない場合、mcc
はbug
を0
に設定します。build
— ビルド番号を指定します。バージョン番号を指定しない場合、mcc
はbuild
を0
に設定します。
この機能は、MATLAB Compiler SDK の C 共有ライブラリ、C++ 共有ライブラリ、COM コンポーネント、.NET アセンブリ、および MATLAB Production Server 用 Excel アドインでサポートされています。MATLAB Compiler でサポートされるターゲットについては、
mcc
の「ヒント」の節を参照してください。
バージョン履歴
R2006a より前に導入