MATLAB 関数のエンドツーエンド配布

警告

Excel® アドイン用の Function Wizard 内から MATLAB® コードをビルドしてパッケージ化するオプションは、将来のリリースで削除される予定です。Excel アドインを作成するには、ライブラリ コンパイラ アプリを使用してください。

"R2020a 以降では非推奨"

MATLAB 関数が開発途中で配布準備がまだできていない場合、この例が、Excel アドイン用 MATLAB Compiler™ の使用方法の適切な紹介になるかもしれません。

Function Wizard では、MATLAB 関数のテスト、開発およびデバッグを繰り返し実行できます。これは MATLAB を [Function Wizard Control Panel] から呼び出して実行します。

関数を対話型の環境で開発することにより、大規模アプリケーションへの配布前に、関数が期待されたとおりに機能するようにします。通常、これらのアプリケーションは Excel 開発者により Microsoft® Visual Basic® のようなエンタープライズ言語を使用してプログラムされます。

魔方陣の例と同様に、プロトタイピングとデバッグの例では、mymagic という名前の関数を開発します。これは、1 つの多次元行列出力をもつ関数、魔方陣を計算する MATLAB 関数 magic をラップします。

MATLAB 関数の配布準備ができていて、かつ配布ツールを使用してアドインと COM コンポーネントが既にビルド済みである場合は、関数の実行とマクロの作成を参照してください。

MATLAB プログラマの主なタスク

タスク参照
1. Excel アドイン用 MATLAB Compiler の必要条件の確認 (まだ実施していない場合)。Microsoft Excel アドイン用 MATLAB Compiler の前提条件
2. 例のファイルをコピーして例を実行する準備。例のファイルのコピー
3. アドインまたは COM コンポーネントとして配布する MATLAB 関数のテスト。mymagic のテスト
4. Function Wizard のインストール。Function Wizard のインストール
5. Function Wizard の起動。Function Wizard の起動
6. プロトタイピングとデバッグのワークフローの選択。MATLAB 関数のプロトタイピングとデバッグのためのワークフロー選択
7. プロトタイプを作成する新規の MATLAB 関数を Function Wizard に追加し、入力と出力の範囲を設定して定義。新規 MATLAB 関数定義
8. MATLAB 関数を Function Wizard で実行してテスト。MATLAB からの関数の実行
9. 必要に応じて、MATLAB および Function Wizard を使用し MATLAB のプロトタイプを作成し、デバッグを行う。MATLAB 関数のプロトタイピングとデバッグ
10. Function Wizard を使用して MATLAB と配布ツールを呼び出し、マクロおよびアドインと COM コンポーネントを作成。Function Wizard を使用した Microsoft Excel のアドインとマクロの作成
11. 関数の動作がテスト時と確実に同じになるように、新規作成されたコンポーネントから関数を実行。配布コンポーネントからの関数実行
12. 作成したマクロを Function Wizard を使用して実行。マクロの実行
13. Function Wizard を使用して MATLAB と配布ツールを呼び出し、配布可能なアドインとマクロをパッケージ化。Function Wizard を使用した Microsoft Excel のアドインおよびマクロのパッケージ化
14. オプションで、COM コンポーネントを使用して生成した Microsoft Visual Basic コードを検査または変更。オプションで、作成したマクロを GUI ボタンに登録。Microsoft Visual Basic コード アクセス (オプションの高度なタスク)

Function Wizard でできること

Function Wizard によって、Microsoft Excel (Excel 2000 以降) ワークシートの値をコンパイルされた MATLAB モデルに渡し、その後モデルの出力をワークシートのセルまたはセル範囲に返すことができます。

Function Wizard は Excel ワークシートに直感的なインターフェイスを提供します。Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) プログラミングの事前知識は必要ありません。

Function Wizard は範囲選択などのワークシート上で行う変更をすべて反映します。Function Wizard は MATLAB 関数からワークシートへのデータの配置と出力の制御にも使用されます。

メモ

Function Wizard は現在 MATLAB sparse および complex データ型をサポートしていません。

例のファイルのコピー

MATLAB Compiler の例はすべて matlabroot\toolbox\matlabxl\examples\ 内にあります。次の表ではフォルダー別に例を示しています。

関連する例コード例があるフォルダー例のドキュメンテーションの参照先
魔方陣の例 xlmagic アドインおよび COM コンポーネントと Microsoft Excel との統合
可変長引数の例xlmulti可変長入力と可変長出力の操作
Microsoft Excel からの、コンパイルされた MATLAB 関数の呼び出しxlbasicMicrosoft Excel からの、コンパイルされた MATLAB 関数の呼び出し
スペクトル解析の例xlspectralスペクトル解析関数のビルドと統合

mymagic のテスト

この例では、事前定義された MATLAB 関数 magic を含む MATLAB ファイル (mymagic.m) をテストします。関数を配布する準備ができていれば、関数の結果を比較するベースラインを得るためにテストします。

  1. MATLAB で、mymagic.m を見つけます。例の場所については、例のファイルのコピーを参照してください。ファイルの内容は次のとおりです。

    function y = mymagic(x)
    %MYMAGIC Magic square of size x.
    %   Y = MYMAGIC(X) returns a magic square of size x.
    %   This file is used as an example for the MATLAB Compiler product.
    
    %   Copyright 2001-2012 The MathWorks, Inc.
    
    y = magic(x)
    

  2. MATLAB コマンド プロンプトで、mymagic(5) と入力します。出力結果を確認します。次のように表示されます。

    17 24  1  8 15
    23  5  7 14 16
     4  6 13 20 22
    10 12 19 21  3
    11 18 25  2  9

Function Wizard のインストール

Function Wizard を使用する前に、まずそれを Microsoft Excel からアクセス可能なアドインとしてインストールしなければなりません。

Function Wizard をインストールした後、Microsoft Excel の使用可能なアドイン ボタンとして [MATLAB 関数] エントリが表示されます。

Microsoft Excel 2010 以降のバージョンの Excel を使用する場合

  1. [ファイル] タブをクリックします。

  2. 左側のナビゲーション ペインで、[オプション] を選択します。

  3. [Excel のオプション] ダイアログ ボックスの左側のナビゲーション ペインで、[アドイン] を選択します。

  4. [管理] のドロップダウンから、[Excel アドイン] を選択し、[設定] をクリックします。

  5. [アドイン] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックします。

  6. matlabroot/toolbox/matlabxl/matlabxl/arch に移動し、FunctionWizard2007.xlam を選択します。[OK] をクリックします。

  7. Excel [アドイン] ダイアログで、[MATLAB Compiler Function Wizard] エントリが選択されていることを確認します。[OK] をクリックします。

これで、Microsoft Excel リボンの [ホーム] タブには Function Wizard のタイルが含まれているはずです。Function Wizard がインストールされた Microsoft Office リボンの [ホーム] タブを参照してください。

Excel 2007 を使用する場合

  1. まだ実行していない場合は、Microsoft Excel を起動します。

  2. [Office] ボタン () をクリックし、[Excel のオプション] を選択します。

  3. [Excel のオプション] ダイアログ ボックスの左側のペインで、[アドイン] をクリックします。

  4. [Excel のオプション] ダイアログ ボックスの右側のペインで、[管理] ドロップダウン ボックスから [Excel アドイン] を選択します。

  5. [移動] をクリックします。

  6. [参照] をクリックします。matlabroot\toolbox\matlabxl\matlabxl\arch に移動し、FunctionWizard2007.xlam を選択します。[OK] をクリックします。

  7. Excel [アドイン] ダイアログ ボックスで、[MATLAB Compiler Function Wizard] エントリが選択されていることを確認します。[OK] をクリックします。

Excel 2003 を使用する場合

  1. Excel メイン メニューから [ツール][アドイン] を選択します。

  2. Function Wizard が以前にインストールされていた場合、[MATLAB Compiler Function Wizard] がリストに表示されます。項目を選択し、[OK] をクリックします。

    Function Wizard が以前にインストールされていなかった場合、[参照] をクリックし matlabroot\toolbox\matlabxl\matlabxl フォルダーに移動します。FunctionWizard.xla を選択します。[OK] をクリックし、続行します。

Function Wizard の起動

Function Wizard を以下のいずれかの方法で起動します。ウィザードが初期化されると、[Function Wizard Start Page] ダイアログ ボックスが表示されます。

Excel 2007 以降のバージョンの Excel を使用する場合

Microsoft ExcelMicrosoft Office リボンで、[ホーム] タブから [Function Wizard] を選択します。

Function Wizard がインストールされた Microsoft Office リボンの [ホーム] タブ

[ファイル] タブからも Function Wizard にアクセスできます。

  1. Excel のメイン メニューから、[ファイル][オプション][アドイン] を選択します。

  2. [Function Wizard] を選択します。

[Function Wizard Start Page] ダイアログ ボックス

MATLAB 関数のプロトタイピングとデバッグのためのワークフロー選択

Function Wizard をインストールして起動した後、次を行います。

  1. [Function Wizard Start Page] ダイアログ ボックスから、[I have one or more MATLAB functions that I want to use in a workbook (MATLAB installation required)] を選択します。[New Project] オプションが既定で選択されています。[Project Name] フィールドに、たとえば testmymagic のような意味のあるプロジェクト名を入力します。

    ヒント

    ユーザーによっては、[Class Name] (既定値は Class1) に一意の名前を割り当てたり、ソース管理の目的で [Version] 番号を割り当てると便利かもしれません。

  2. [OK] をクリックします。[Add Function] ボタンが有効になっている状態で [Function Wizard Control Panel] が表示されます。

プロジェクト ファイルについて

Function Wizard を操作するときには、プロジェクト ファイルに関する以下の情報に留意してください。

  • Function Wizard により作成されるプロジェクト ファイルは、配布ツール (deploytool) により作成および使用されるプロジェクト ファイルと同じものです。

  • Function Wizard は最初の新規プロジェクトを開くときに、プロジェクト ファイルの場所を指定するように求めます。プロジェクト ファイルはこの場所に自動保存され、以降は配布ツールまたは Function Wizard を介して開くことができます。

  • 以前に Function Wizard を使用してコンポーネントをビルドした場合、ウィザードはそれを読み込むように求めます。

Function Wizard により呼び出された MATLAB セッションの終了

Function Wizard により呼び出された MATLAB セッションを手動で終了しないようにしてください。手動で終了すると、Excel セッションからウィザードの MATLAB 関連の機能を使用できなくなることがあります。リモートで呼び出した MATLAB セッションを終了する場合は、Excel を再起動します。

新規 MATLAB 関数定義

  1. 配布する関数を Function Wizard に追加します。[Function Wizard Control Panel] の [Set Up Functions] エリアで [Add] をクリックします。[New MATLAB Function] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [Browse] をクリックして MATLAB 関数を見つけます。関数を選択し [Open] をクリックします。

  3. [New MATLAB Function] ダイアログ ボックスで、[Add] をクリックします。[Function Properties] ダイアログ ボックスが表示されます。

    ヒント

    [Function Properties] ダイアログ ボックス内の [Function Syntax and Help] エリアに、MATLAB 関数内の最初のヘルプ テキスト行 ("H1 行" と呼ばれることもある) が表示されます。[Function Properties] ダイアログ ボックスにこれらのコメントを表示すると、新規またはなじみのない MATLAB 関数をエンド ユーザーに配布するときに役に立ちます。

  4. 入力引数プロパティを次のように定義します。

    1. [Input] タブで、[Set Input Data] をクリックします。[Input Data for n] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. 適切なオプションを選択し、値を入力して [Range] または [Value] を指定します。

      注意

      矢印キーを使用して範囲を選択しないでください。範囲選択に矢印キーを使用しなければならない場合、Microsoft のサイト (https://support.microsoft.com/kb/291110) にある必要な修正を適用してください。

    3. [Done] をクリックします。

    ヒント

    Excel アドイン用 MATLAB Compiler による空白セル (またはデータを含まないセル) の処理方法を指定するには、空のセルの値の制御を参照してください。

  5. 出力引数プロパティを以下のように定義します。

    1. [Output] タブで、[Set Output Data] をクリックします。[Output Data for y] ダイアログ ボックスが表示されます。ここで、x はプロパティを定義する出力変数の名前です。

      ヒント

      また、MATLAB Compiler がデータを自動的にサイズ変更 ([Auto Resize])、転置 ([Transpose])、あるいは日付形式でデータを出力 ([Output as date]) するように指定できます。これを行うには、[Argument Properties For y] ダイアログ ボックスで適切なオプションを選択します。

    2. [Range] を指定します。あるいは、Excel のシートでセル範囲を選択すると [Range] フィールドに範囲が入力されます。

      注意

      矢印キーを使用して範囲を選択しないでください。範囲選択に矢印キーを使用しなければならない場合、Microsoft のサイト (https://support.microsoft.com/kb/291110) にある必要な修正を適用してください。

    3. まだ選択されていない場合は [Auto Resize] を選択します。

    4. [Argument Properties For y] ダイアログ ボックスで [Done] をクリックします。

    5. [Function Properties] ダイアログ ボックスで [Done] をクリックします。これで、[Function Wizard Control Panel] の [Active Functions] リストに mymagic が表示されます。

空のセルの値の制御

MATLAB Compiler による空のセルの処理方法を指定し、未定義また表現されないデータ値 (たとえば、NaN) を割り当てることができます。

空のセルの処理方法を指定するには、次を行います。

  1. [Input Data for N] ダイアログ ボックスで [Options] をクリックします。

    [Input Conversion Options] ダイアログ ボックスが開きます。

  2. [Treat Missing Data As] ドロップダウン ボックスをクリックします。

  3. 空のセルの処理方法に応じて、[Zero] または [NaN (Not a Number)] のいずれかを指定します。

構造体配列の取り扱い

構造体配列内のフィールドに範囲を割り当てるには、次を行います。

  1. まだ行っていない場合は、[Input Data for n] ダイアログ ボックスの [This is a MATLAB structure array argument] を選択して [OK] をクリックします。

    [Input Data for Structure Array Argument n] ダイアログ ボックスが開きます。

  2. Function Wizard は、入力と出力の両方に対して、要素単位あるいは面によって整理されたベクトルおよび 2 次元構造体配列をサポートしています。

    [Input Data for Structure Array Argument n] ダイアログ ボックスで、次を行います。

    1. [Structure Array Organization] エリアで、[Element by Element Organization] または [Plane Organization] を選択します。

    2. [Add Field] をクリックして構造体配列引数ごとにフィールドを追加します。[Field for Structure Array Argument] ダイアログ ボックスが開きます。

  3. [Field for Argument] ダイアログ ボックスで、次を行います。

    1. [Name] フィールドでフィールド名を定義します。指定する [Name] は MATLAB 関数内の構造体配列のフィールド名と一致しなければなりません。

    2. フィールドの [Range] を指定します。

      注意

      矢印キーを使用して範囲を選択しないでください。範囲選択に矢印キーを使用しなければならない場合、Microsoft のサイト (https://support.microsoft.com/kb/291110) にある必要な修正を適用してください。

    3. [Done] をクリックします。

構造体配列のサポート方法-  MATLAB Compiler は 1 次元および 2 次元の MATLAB 構造体配列をサポートします。

渡されたデータは "要素別の整理" または "面による整理" が使用された構造体配列に変換されます。構造体を含むすべての MATLAB データ型についての詳細は、『MATLAB プログラミングの基礎』を参照してください。

構造体配列を入力および出力として配布-  構造体配列を入力引数または出力引数としてもつ MATLAB 関数を MATLAB プログラマが配布する場合、Function Wizard を使用して Microsoft Excel マクロをビルドし、Excel アドインおよび COM コンポーネントと共にエンド ユーザーに渡します。それができない場合は、エンド ユーザーに以下を知らせます。

  • 構造体配列である引数

  • 構造体配列のフィールド名

マクロを構造体配列と共に使用-  Excel アドイン用 MATLAB Compiler のマクロ生成機能は、入力引数または出力引数として構造体配列を扱います。MATLAB 関数の配布の準備ができている場合は、マクロの作成を参照してください。Function Wizard を使用して MATLAB 関数を最初から作成する場合は、Function Wizard を使用した Microsoft Excel のアドインとマクロの作成を参照してください。両方のワークフローに関する詳細は、関数配布ワークフローの選択を参照してください。

MATLAB 関数のプロトタイピングとデバッグ

Function Wizard を使用して対話的に MATLAB 関数のプロトタイプを作成しデバッグを実行します。

mymagic は事前に記述された MATLAB 関数 magic を直接呼び出すため、MATLAB Compiler のプロトタイピングとデバッグ機能の使用方法に関する説明的な例は提供されません。

以下は複数行のコードを含む関数 myprimes を使ってこの機能を使用する方法の例です。

myprimes を使用したプロトタイピングとデバッグ

たとえば、方程式 P = myprimes(n) を使用するコードのプロトタイプを作成中だとします。この方程式は n 以下の素数 (素数には 1 およびその数値自身以外に約数がない) の行ベクトルを返します。

コードでは次のように P = myprimes(n) が使用されます。

function [p] = myprimes(n)

if length(n)~=1, error('N must be a scalar'); end
if n < 2, p = zeros(1,0); return, end
p = 1:2:n;
q = length(p);
p(1) = 2;
for k = 3:2:sqrt(n)
    
  if p((k+1)/2)
     p(((k*k+1)/2):k:q) = 0;
  end
  
end

p = (p(p>0));

コードの設計では、さまざまなユース ケースを取り扱います。たとえば、myprimes は前述のとおり、行ベクトルのみを返しますが、列ベクトルの値を出力変数 p に割り当てるシナリオを試すとします。以下の一般的なワークフローに従います。

  1. myprimes の最初の if ステートメントに、GUI または、たとえば dbstop を使用してブレークポイントを設定します。

  2. [Function Wizard Control Panel] の [Execute Functions] エリアで、[Execute] をクリックします。実行は事前に設定したブレークポイントで停止します。p の値をメモします。MATLAB エディターを使用して通常行うようにコードをステップ実行しデバッグします。

MATLAB コードのデバッグの詳細については、MATLAB プログラムのデバッグ (MATLAB)を参照してください。

MATLAB からの関数の実行

配布可能な MATLAB 関数を MATLAB で以下のように実行してテストします。

  1. [Function Wizard Control Panel] の [Execute Functions] エリアで、[Execute MATLAB Functions in MATLAB] を選択します。

  2. [Execute] をクリックします。Excel では、魔方陣関数が実行され、以下と同様の結果となります。

Function Wizard を使用した Microsoft Excel のアドインとマクロの作成

Function Wizard により、配布可能な Microsoft Excel のアドインとマクロを自動的に作成することができます。この方法でアドインを作成するには、以下のいずれかの手順を使用します。

アドインおよび関連する Excel マクロの作成

配布可能なアドインおよび関連する Excel マクロの両方を作成するには、次を行います。

  1. [Function Wizard Control Panel] ダイアログ ボックスの [Create Component] エリアで、[Create Both Excel Add-in Component and Excel Macro] を選択します。

  2. [Macro Name] フィールドに mymagic を入力します。

  3. [Store Macro In] ドロップダウン ボックスを使用してマクロを保存する場所を選択します。

  4. [Description] フィールドにマクロの機能の簡単な説明を入力します。

  5. [Create] をクリックしてアドイン (基となる COM コンポーネントと共に) および関連するマクロの両方をビルドします。[Deployment Tool Build] ダイアログ ボックスが表示され、アドインと COM コンポーネントのコンパイル (ビルド) のステータスを示します。

    [Build] ダイアログ

アドインを作成せずに COM コンポーネントまたはマクロのみを作成

Excel アドインを作成せずに COM コンポーネントまたはマクロのいずれかを作成するには、次を行います。

  1. [Function Wizard Control Panel] ダイアログ ボックスの [Create Component] エリアで、[MATLAB Excel Add-in Component Only] または [Create Excel Macro Only] を選択します。

  2. [Macro Name] フィールドに mymagic を入力します。

  3. [Store Macro In] ドロップダウン ボックスを使用してマクロを保存する場所を選択します。

  4. [Description] フィールドにマクロの機能の簡単な説明を入力します。

  5. [Create] をクリックします。

配布コンポーネントからの関数実行

MATLAB からの関数の実行での実行と同様に関数を実行しますが、今回は配布コンポーネントから実行して以前の出力と一致させるようにします。

  1. [Function Wizard Control Panel] の [Execute Functions] エリアで、[Execute MATLAB Functions from Deployed Component] を選択します。

  2. [Execute] をクリックします。Excel では、魔方陣関数が実行され、以下と同様の結果となります。

マクロの実行

まずセル A1:E5 (関数の実行で実行した魔方陣関数の出力を含む) をクリアした後、以下のいずれかを行って、マクロの作成で作成したマクロを実行します。

ヒント

Microsoft Excel でマクロを実行する前に、適切なセキュリティ設定を有効にしなければならない場合があります。マクロの権限と関連するエラー メッセージの詳細については、付録エラーと解決策を参照してください。

Excel 2007 以降のバージョンの Excel を使用する場合

  1. Microsoft Excel で、[表示]、[マクロ]、[マクロの表示] をクリックします。

  2. [マクロ名] ドロップダウン ボックスから mymagic を選択します。

  3. [実行] をクリックします。Excel シートのセル A1:E5mymagic の出力が自動的に入力されます。

Excel 2003 を使用する場合

  1. Microsoft Excel で、[ツール]、[マクロ]、[マクロ] をクリックします。

  2. [マクロ名] ドロップダウン ボックスから mymagic を選択します。

  3. [実行] をクリックします。Excel シートのセル A1:E5mymagic の出力が自動的に入力されます。

Function Wizard を使用した Microsoft Excel のアドインおよびマクロのパッケージ化

Function Wizard は、配布可能な Microsoft Excel のアドインおよびマクロを共有する目的で自動的にパッケージ化できます。この方法でアドインをパッケージ化するには、以下のいずれかの手順を使用します。

  1. 正常にコンポーネントとアドインをビルドした後、[Function Wizard Control Panel] ダイアログ ボックスの [Share Component] エリアで [Files to include in packaging] フィールドにリストされているファイルを確認します。[Add File] または [Remove File] をクリックして、パッケージに対してファイルの追加または削除を行います。

  2. MATLAB Runtime インストーラーへのアクセスをパッケージに追加するには、[MATLAB Runtime] エリアでオプションの 1 つを選択します。MATLAB Runtime および MATLAB Runtime インストーラーの詳細については、MATLAB Runtime のインストールと構成を参照してください。

  3. パッケージを作成する準備ができたら、[Create Package] をクリックします。

Microsoft Visual Basic コード アクセス (オプションの高度なタスク)

ユーザーにプログラミングの専門知識があるか、または Excel 開発者が対応可能かどうかに応じて、オプションで Visual Basic コードにアクセスするか、修正を行う場合があります。必要な場合は、以下の手順に従います。

Excel のメイン ウィンドウから以下のいずれかを行い、Microsoft Visual Basic Editor を開きます。[ツール][マクロ][Visual Basic エディター] を選択します。

Excel 2007 以降のバージョンの Excel を使用する場合

  1. [開発]、[Visual Basic] をクリックします。

  2. Visual Basic Editor が開いたら、[プロジェクト - VBAProject] ウィンドウで VBAProject (mymagic.xls) をダブルクリックして開きます。

  3. Modules フォルダーを展開し、Matlab Macros モジュールをダブルクリックします。

    これにより、このプロジェクトのコードの Visual Basic コード ウィンドウが開きます。

Excel 2003 を使用する場合

  1. [ツール]、[マクロ]、[Visual Basic エディター] をクリックします。

  2. Visual Basic Editor が開いたら、[プロジェクト - VBAProject] ウィンドウで VBAProject (mymagic.xls) をダブルクリックして開きます。

  3. Modules フォルダーを展開し、Matlab Macros モジュールをダブルクリックします。

    これにより、このプロジェクトのコードを表示した VB コード ウィンドウが開きます。

GUI ボタンまたはコントロールへのマクロのマッピング (オプション)

マクロを GUI ボタンに登録するには、次を行います。

  1. [開発]、[挿入] をクリックします。

  2. [フォーム コントロール] メニューから、[ボタン (フォーム コントロール)] アイコンを選択します。

    ヒント

    [フォーム コントロール] メニューの上にマウスを置くと、さまざまなコントロールのラベルを表示できます。

  3. [マクロの登録] ダイアログ ボックスで、GUI ボタンに登録するマクロを選択し、[OK] をクリックします。

ボタンへのマクロの登録

詳細情報

目的参照先
  • 基本的な MATLAB プログラマ タスクを実行

  • 配布製品が MATLAB 関数をどのように処理するかを理解

  • 配布製品がどのように連携して動作するかを理解

  • 配布可能 MATLAB コード記述についてのガイドラインを確認

配布可能な MATLAB コードの記述
アドインと COM コンポーネントのビルドについてより多くの例を確認MATLAB 関数からのマクロの作成
MATLAB Runtime について詳しく学ぶMATLAB Runtime について
Microsoft Visual Basic コードを変更することにより、ビルドした COM コンポーネントをカスタマイズして統合する方法を学ぶVisual Basic アプリケーションを使用したコンポーネントの統合スペクトル解析関数のビルドと統合