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Wireless Waveform Generator アプリは、変調された波形の作成、損失の追加、可視化、およびエクスポートを行うための対話型のツールです。
アプリを開きます。MATLAB® のツールストリップ: [アプリ] タブの [信号処理と通信] でアプリのアイコンをクリックします。MATLAB コマンド プロンプトで wirelessWaveformGenerator
と入力してもアプリを起動できます。
これらは、Wireless Waveform Generator アプリを使用する際の標準ワークフローです。
波形を生成します。
[Waveform Type] セクションで、利用可能なオプションから適切な波形のタイプを選択します。[Waveform] ペインの構成パラメーターを調整します。詳細については、波形タイプを参照してください。
[Generation] セクションの [Impairments] を選択して、[Impairments] ペインを開きます。[Impairments] ペインの構成パラメーターを調整します。詳細については、損失の追加を参照してください。
信号の生成を実行するには、[Generate] をクリックします。生成後、波形が表示されます。波形、フィルター処理、および損失の構成を調整して、波形を再生成できます。
既定の可視化プロットは、選択された波形タイプによって異なります。追加の可視化オプションは、[Generation] セクションの [Visualize] から選択して開くことができます。
波形の生成後、[Export] セクションの [Export] から適切なオプションを選択することによって、ワークスペース、またはファイルにエクスポートできます。詳細については、波形のエクスポートを参照してください。
現在のセッションを保存する、以前保存したセッションを開く、または [File] セクションの適切なオプションを選択することによって新しいセッションを開けます。詳細については、波形発生器セッションを参照してください。
さまざまな使用可能な波形を生成するには、Wireless Waveform Generator アプリで Communications Toolbox™ の機能を使用します。以下のタイプの波形タイプがサポートされています。
OFDM — アプリでは、comm.OFDMModulator
System object™ を使用して、このタイプの波形を生成します。
QAM — アプリは、関数 qammod
を使用して、このタイプの波形を生成します。
PSK — アプリは、関数 pskmod
を使用して、このタイプの波形を生成します。
Sinewave — アプリは、dsp.SineWave
System object を使用して、このタイプの波形を生成します。
WLAN — WLAN Toolbox™ がある場合、WLAN Toolboxの機能を使用して、これらの 802.11™ 変調された波形を生成することもできます。
802.11 a/b/g/j/p — アプリでは、wlanNonHTConfig
オブジェクトを使用して、このタイプの波形を生成します。
802.11n™ — アプリでは、wlanHTConfig
オブジェクトを使用して、このタイプの波形を生成します。
802.11ac™ — アプリでは、wlanVHTConfig
オブジェクトを使用して、このタイプの波形を生成します。
802.11ad™ — アプリでは、wlanDMGConfig
オブジェクトを使用して、このタイプの波形を生成します。
802.11ah™ — アプリでは、wlanS1GConfig
オブジェクトを使用して、このタイプの波形を生成します。
LTE — LTE Toolbox™ がある場合、LTE Toolbox の機能を使用して、これらの LTE 変調された波形を生成することもできます。
ダウンリンク RMC — アプリは、関数 lteRMCDLTool
を使用して、PDSCH 基準計測チャネル (RMC) 波形を生成します。TS 36.101, Annex A.3 は UE パフォーマンス テストの RMC を指定します。
アップリンク RMC — アプリは関数 lteRMCULTool
を使用して、PUSCH 基準計測チャネル (RMC) の波形を生成します。TS 36.104, Annex A は、基地局のパフォーマンス テストの固定基準チャネル (FRC) を指定します。
テスト モデル (E-TM) — アプリは、関数 lteTestModelTool
を使用して、E-UTRA テスト モデル (E-TM) 波形を生成します。TS 36.141, Section 6.1 は UE パフォーマンス テストの E-TM を指定します。
既定では、生成した波形にフィルター処理は適用されていません。波形にフィルター処理を適用するには、[Waveform] ペインの [Filtering] パラメーターから適切なフィルター オプションを選択します。使用可能なフィルター オプションは、選択する波形タイプによって異なります。
生成する波形にこれらの損失を追加できます。
AWGN — アプリでは、関数 awgn
を使用して、波形に損失を追加します。
移動オフセット — アプリでは、指定した位相オフセットを y = xejφ として適用することによって波形に損失を追加します。ここで、φ は位相オフセット (ラジアン単位) です。
周波数オフセット — アプリでは、comm.PhaseFrequencyOffset
System object を使用して、波形に損失を追加します。
位相ノイズ — アプリでは、comm.PhaseNoise
System object を使用して、波形に損失を追加します。
DC オフセット — アプリでは、指定した DC オフセットを y = x + dcOff として適用することによって波形に損失を追加します。ここで、dcOff は、複素数 DC オフセット (ボルト単位) です。
IQ 不均衡 — アプリでは、iqimbal
関数を使用して、波形に損失を追加します。
無記憶 3 次非線形性 — アプリでは、comm.MemorylessNonlinearity
System object を使用して、波形に損失を追加します。
生成する波形を可視化するには、以下のプロット タイプを使用できます。
スペクトル アナライザー — アプリは、周波数領域の波形をプロットします。
OFDM グリッド — OFDM 波形の場合、アプリは、データのリソース割り当てをプロットして、チャネルを制御します。
時間スコープ — アプリは、時間領域の同相および直交 (IQ) 波形のサンプルをプロットします。
コンスタレーション ダイアグラム — アプリは、変調シンボルのコンスタレーション点をプロットします。
ワークスペースまたはファイルに波形をエクスポートできます。
ワークスペースにエクスポートされた波形は、以下のフィールドを含む構造体として保存されます。
type
— このフィールドは、波形タイプを示す文字ベクトルです。
config
— このフィールドは、構成された波形タイプを指定するフィールドを含む構造体またはオブジェクトです。
Fs
— このフィールドは、信号のサンプル レート (ヘルツ) です。
waveform
— このフィールドは、NS 行 1 列の列ベクトルまたは NS 行 NT 列の行列として出力された複素数波形サンプルです。NS は時間領域のサンプル数、NT は送信アンテナ数です。
ファイルにエクスポートされた波形は、.mat または .bb ファイルとして保存できます。
MAT ファイルは、ワークスペース変数を格納するバイナリの MATLAB ファイルです。詳細については、MAT ファイルのバージョン (MATLAB)を参照してください。
アプリは、comm.BasebandFileWriter
System object を使用して、.bb ファイルを保存します。
接続された Lab テスト計器を使用して送信できる波形の生成。Wireless Waveform Generator アプリは、関数 rfsiggen
でサポートされている計器を使用して送信できます。
Wireless Waveform Generator アプリの送信機能の使用には、Instrument Control Toolboxが必要です。
[FILE] セクションで適切なオプションを選択することによって、現在のセッションを保存する、以前保存したセッションを開く、または新しいセッションを開くことができます。波形生成器セッションを保存するときに、セッションの構成は .mat ファイルとして保存されます。詳細については、MAT ファイルのバージョン (MATLAB)を参照してください。