MISRA C:2023 Rule 12.5

The sizeof operator shall not have an operand which is a function parameter declared as “array of type”

R2024a 以降

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説明

ルール定義

The sizeof operator shall not have an operand which is a function parameter declared as “array of type”. ¹

This rule comes from MISRA C™:2012 Amendment 1.

根拠

配列に作用する sizeof 演算子は、通常、配列のサイズをバイト単位で返します。たとえば、次のコードの sizeof(arr) は、arr のサイズをバイト単位で返します。

int32_t arr[4];
size_t numberOfElements = sizeof (arr) / sizeof(arr[0]);

ただし、その配列が関数パラメーターの場合、ポインターに退化します。この配列に作用する sizeof 演算子は、配列のサイズではなく、対応するポインターのサイズを返します。

関数パラメーターとして受け取る配列に sizeof 演算子を使用すると、通常、意図しないプログラミングエラーが発生します。

トラブルシューティング

ルール違反を想定していてもその違反が表示されない場合、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照します。

例

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`sizeof` 演算子の不適切な使用

#include <stdint.h> 
int32_t glbA[] = { 1, 2, 3, 4, 5 };
void f (int32_t A[4])
{
 	uint32_t numElements = sizeof(A) / sizeof(int32_t);  /* Non-compliant */
	uint32_t numElements_glbA = sizeof(glbA) / sizeof(glbA[0]);  /* Compliant */
}

この例では、A の型は int32_t * となり、int32_t[4] ではないため、変数 numElements は、配列に含まれるメンバーの数 (この場合は 4) とは関係なく、常に同じ値 1 になります。

sizeof 演算子は、グローバル配列 glbA に作用するため、変数 numElements_glbA の値は想定どおり 5 になります。

チェック情報

グループ: 式

カテゴリ: Mandatory

AGC カテゴリ: Mandatory

バージョン履歴

R2024a で導入

参考

MISRA C:2023 のチェック (-misra-c-2023)

トピック

コーディング規約違反のチェックおよびレビュー

The MISRA coding standards referenced in the Polyspace^® Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:

MISRA C:2004
MISRA C:2012
MISRA C:2023
MISRA C++:2008
MISRA C++:2023

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