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MISRA C:2012 Rule 22.8
The value of errno
shall be set to zero prior to a call to an errno
-setting-function
説明
ルール定義
The value of errno
shall be set to zero prior to a call to an errno
-setting-function. 1
This rule comes from MISRA C™:2012 Amendment 1.
根拠
errno
を設定する関数は、errno
を、エラー状態を示す非ゼロの値に設定します。
errno
を設定する関数を呼び出す前に errno
をゼロに設定していなかった場合、errno
を設定する関数を以前に呼び出したときに設定された非ゼロの値が、errno
に残っている可能性があります。この場合、errno
を使用してエラーを確認すると、最新の呼び出しで発生したエラーであると誤って判断する可能性があります。
errno
はプログラム起動時に 0 に設定されますが、エラーの発生後に自動的にリセットされることはありません。必要に応じて、errno
を明示的に 0 に設定しなければなりません。
Errno
を設定する関数は以下のとおりです。
ftell
、fgetpos
、fgetwc
および関連する関数。strtoimax
、strtol
および関連する関数。wcstoimax
やwcstol
などのワイド文字の等価な関数も対象になります。
Polyspace 実装
最初に以下のいずれかの処理を行わずに、コードで errno
を設定する関数を呼び出した場合、Polyspace® はこのルールに対する違反を報告します。
errno
を 0 に設定する。条件付きステートメントで
errno
を 0 と比較し、errno
が 0 である分岐で関数を呼び出す。
Polyspace は、C 標準で errno
を設定する関数として指定されている関数に対してのみ、このルールの違反を報告します。
トラブルシューティング
ルール違反を想定していてもその違反が表示されない場合、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照します。
例
チェック情報
グループ: Resources |
カテゴリ: 必要 |
AGC カテゴリ: 必要 |
バージョン履歴
R2017a で導入1 All MISRA coding rules and directives are © Copyright The MISRA Consortium Limited 2021.
The MISRA coding standards referenced in the Polyspace Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:
MISRA C:2004
MISRA C:2012
MISRA C:2023
MISRA C++:2008
MISRA C++:2023
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