MathWorks が MATLAB および Simulink の Release 2020aでエンジニアと科学者にAI 拡張機能を提供
新製品、メジャーアップデート、および多くの新機能も導入
Natick, Massachusetts, United States - (2020 年 5 月 6 日)
は本日、ディープラーニング向け AI 機能を拡張した Release 2020a を発表しました。アップデートされたディープ ネットワーク デザイナー アプリによるニューラル ネットワークの学習、新しい実験マネージャーアプリによる複数のディープラーニング実験の管理のほか、ディープラーニングのコード生成では、より豊富なネットワーク オプションを選択できるようになりました。R2020a では、MATLAB および Simulink の全ユーザー向けに多くの機能が追加・更新されただけでなく、自動車および無線通信エンジニア向けの新機能も導入されました。Release 2020a のビデオで詳細をご覧ください。
AI とディープラーニング
MATLAB のマーケティング ディレクターである David Rich は次のように述べています。「MathWorks は AI 駆動システムを構築する包括的なプラットフォームを提供します。30 年間にわたる製品開発、コンサルティング、サポートの経験を活用してエンジニアや科学者がデータをクリーニングし、モデルを構築し、運用 IT または組み込みシステムに展開する AI ワークフローに適用しました。
R2020a では、 Deep Learning Toolbox の機能が強化されました。
新しい実験マネージャーアプリで、複数のディープラーニング実験を管理して学習パラメーターを追跡し、結果とコードを解析して比較。
ディープ ネットワーク デザイナー アプリを使って画像分類用ネットワークを対話形式で学習し、学習用 MATLAB コードを生成、学習済みモデルにアクセス。
また GPU Coder では、Darknet-19、Darknet-53、Inception-ResNet-v2、NASNet-Large、および NASNet-Mobile など、AI システムをクラウドやエッジデバイスに実装するネットワークがより豊富になりました。
新製品、メジャーアップデート、および強化された製品機能
R2020a には 3 つの新製品も含まれています。
Motor Control Blockset には、コンパクトなコード生成のために最適化されたモーター制御アルゴリズムのライブラリと、すぐに使用可能な複数のモーター制御ハードウェアキットに対応したライブラリが含まれています。
Simulink Compiler により、エンジニアはSimulink をインストールせずにシミュレーション実行を可能にする、スタンドアロン アプリケーション、Web アプリ、およびソフトウェア コンポーネントを Simulink モデルから生成できるようになりました。
MATLAB Web App Server は、組織全体に配布された MATLAB Web アプリに対する、ブラウザーからのアクセス制御機能を提供します。
R2020a には、次のメジャーアップデートも含まれています。
自動車業界のエンジニア向けに、高精細地形図からインポートした道路データを用いた運転シナリオの作成のほか、性能、燃費、およびエミッション解析のための変速スケジュールの最適化をより簡単に行うことができるようになりました。
無線通信エンジニア向けに、波形生成およびセル検出のサポートが追加されたことで、5G および WiFi-6 テクノロジーに対する MATLAB のサポートが拡大しました。
MATLAB クラスから C++ クラスの生成が可能になり、サービス関数および再利用可能なサブシステムのためのメッセージベース通信が導入されました。
R2020a には、MATLAB および Simulink製品ファミリの多くの機能強化も含まれています。
MATLAB では、デフォルトの UTF-8 エンコードによる非 ASCII 文字セットのサポートが改善され、データ可視化のためのグラフィックスの新規カスタマイズ機能と新規チャート タイプが追加されました。また、ライブエディター タスクでは対話形式でタイムテーブルをリタイミングまたは同期し、table 変数をスタックまたはスタック解除することができるようになりました。
Simulink では、C コードをモデルに直接書いて外部アルゴリズムを統合し、新しい C Function ブロックを用いて簡単に設定済み C 関数の前処理または後処理を追加して、シミュレーションとコード生成に異なるコードを指定することが可能になりました。
R2020aは世界中で今すぐに入手可能です。MATLAB および Simulink製品ファミリに対するすべての新製品、拡張機能、およびバグ修正の詳細については R2020a Highlights ページをご覧ください。
MathWorks について
MathWorks (マスワークス) は、数学的計算で業界をリードする世界的なソフトウェア 開発会社です。MATLAB は、エンジニアや科学者の Language of Technical Computing (技術計算言語) として、アルゴリズム開発、データ解析、視覚化、数値計算のためのプログラミング環境を提供します。Simulink は、マルチドメインおよび組込みエンジニアリングシステムのシミュレーションとモデルベース デザインのためのブロック線図環境です。 世界中のエンジニアや科学者が、自動車、航空宇宙、エレクトロニクス、金融機関、生命工学、製薬などの産業分野において、発見、革新、開発を加速させるためのツールとしてこれらのプロダクト ファミリを活用しています。また、MathWorksの製品は、教育および研究に欠かせないツールとして、 世界各国の大学や教育機関において活用されています。MathWorksは 1984 年に創業、現在は、マサチューセッツ州ネイティックを本拠地とし、世界の16カ国以上で 5000 名以上の従業員が活躍しています。詳細については jp.mathworks.com をご覧ください。
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