フィンランドのCSC-IT Center for Science、高性能コンピューティングにMATLABを採用

MathWorks は本日、フィンランドのCSC - IT Center for Science Ltd. （以下CSC)) が、国立データ センターにあるMATLAB Distributed Computing Serverへのアクセスを高性能コンピューティング向けに提供することを発表しました。これによりフィンランドの大学および研究者は計算集中型のMATLABプログラムをCSCのHPC（High Performance Computing） 向けスーパークラスタであるTaitoで実行できます。また、研究者は並列MATLABアプリケーションを自分のコンピューターで開発して、それらを MATLAB環境内から CSC のインフラストラクチャに拡張でき、MATLABのコラボレーション機能にアクセスできます。

CSCは、フィンランドの教育文化省が運営する非営利の国有企業です。CSCは国立の集中型ITインフラストラクチャの保守および開発を行い、これを使用して情報、教育および研究管理だけでなく、研究所、図書館、資料館、博物館および訓練所向けのITサービスを全国に提供しています。

CSCは、北欧の国々において最も強力な計算環境や超高速で安定したデータ接続、フィンランドで最も優れているIT専門家および科学サービスをフィンランドの科学分野のコミュニティに提供します。教育文化省との契約により、多くのCSCのサービスはフィンランドの高等教育施設に無料で提供されています。

CSCの開発マネージャーであるVille Savolainen氏は次のように述べています。「フィンランドには国際的に認識されている学問および研究のコミュニティがあり、正確な結果を迅速に得るために十分な計算リソースが必要な複雑な研究プロジェクトが有名です。MATLABにはアルゴリズム開発からデータ解析までさまざまな強みがあります。MATLAB Distributed Computing Serverのパワーが加わることで、MATLABアプリケーションを拡張して高速化できるようになります。」

MathWorksの並列計算マーケティングを率いるSilvina Grad-Freilichは次のように述べています。「この分野のリーダーとして、CSCは、研究および教育プロジェクトの基盤が計算およびデータ集約型の要件にますます依存するようになっていることをすぐに認識しました。MATLABは CSCの大学のメンバーにしっかり定着しているため、研究者はこの精通している環境内で作業を行うことができます。そして、コラボレーションおよびHPCアクセスの増加のためにこの環境にMATLAB Distributed Computing Serverの計算パワーが備わるように拡張できます。」