まず、ユーザ定義のウェーブレット関数を登録する上で次の2つのMATLABファイルを用意します。
1. ウェーブレット関数を表現するMATLABファイル(必須)
2. ウェーブレット関数に関する情報を記述したMATLABファイル(推奨:waveinfo関数を利用可)
ここでは、予め作成されたBinletsウェーブレットの例をベースに紹介します。
・binlwavf.m : ウェーブレット関数を表現するMATLABファイル
・binlinfo.m : ウェーブレット関数に関する情報を記述したMATLABファイル
上記のMATLABファイルは、下記ディレクトリで提供されています。
MATLABROOT\toolbox\wavelet\wavedemo\
(MATLABROOTは、MATLABインストールディレクトリの意味)
上記のMATLABファイルを用意した上で、以下の手順でウェーブレット関数を定義します。
(1) wavemngr関数を利用して、ウェーブレット関数の登録を行います。
wavemngr('add','Binlets','binl',2,'7.9','binlwavf')
'Binlets' : ウェーブレット関数の名前の定義
'binl' : ウェーブレット関数の短縮名の定義
2 : ウェーブレットのタイプ(双直交ウェーブレット)
'7.9' : 設定可能な次数
'binlwavf' : ウェーブレット関数のMATLABファイル
登録情報は、下記コマンドより確認できます。
wavemngr('read',1)
(2) 新規ディレクトリを作成し、作成したbinlwavf.m および binlinfo.m を移動します。
(3) MATLABサーチパスに上記(2)で作成したディレクトリを追加します。
以上の操作で、登録完了です。
wavemenu(GUI)上においても登録が反映されます。