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detcoef

説明

D = detcoef(C,L) は、ウェーブレット分解構造 [C, L] から最も粗いスケールで Detail 係数を抽出します。CL の詳細については、wavedec を参照してください。

D = detcoef(C,L,N) は、N で指定された 1 つまたは複数のレベルにおける Detail 係数を抽出します。

D = detcoef(C,L,N,'cells') は、Detail 係数を含む cell 配列を返します。少なくとも 2 つのレベルを指定しなければなりません。D の i 番目の要素には、i 番目に指定されたレベルの Detail 係数が含まれます。

  • length(N)>1 の場合、D = detcoef(C,L,N)D = detcoef(C,L,N,'cells') と等価です。

  • D = detcoef(C,L,'cells')D = detcoef(C,L,[1:NMAX]) と等価です。ここで、NMAX = length(L)-2 です。

[D1,…,Dp] = detcoef(C,L,N) は、N で指定されたレベルの Detail 係数を抽出します。N の長さは、出力引数の数と等しくなければなりません。

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この例では、電流信号の Detail 係数を取得してプロットする方法を示します。この例では、ゼロパディングを使用します (dwtmodeを参照)。

信号を読み込み、先頭から 3,920 個のサンプルを選択します。

origmode = dwtmode('status','nodisplay');
dwtmode('zpd','nodisplay')

load leleccum; 
s = leleccum(1:3920);

db1 を使用してレベル 3 で分解を実行します。分解構造からレベル 1、レベル 2、およびレベル 3 の Detail 係数を抽出します。

[c,l] = wavedec(s,3,'db1');
[cd1,cd2,cd3] = detcoef(c,l,[1 2 3]);

元の信号をプロットします。

plot(s)
title('Original signal')
ylim([0 1000])

Figure contains an axes object. The axes object with title Original signal contains an object of type line.

レベル 3 の Detail 係数をプロットします。

plot(cd3)
title('Level 3 detail coefficients (cd3)')
ylim([-60 60])

Figure contains an axes object. The axes object with title Level 3 detail coefficients (cd3) contains an object of type line.

レベル 2 の Detail 係数をプロットします。

plot (cd2)
title('Level 2 detail coefficients (cd2)')
ylim([-60 60])

Figure contains an axes object. The axes object with title Level 2 detail coefficients (cd2) contains an object of type line.

レベル 1 の Detail 係数をプロットします。

plot (cd1)
title('Level 1 detail coefficients (cd1)')
ylim([-60 60])

Figure contains an axes object. The axes object with title Level 1 detail coefficients (cd1) contains an object of type line.

拡張モードを元に戻します。

dwtmode(origmode,'nodisplay')

入力引数

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ウェーブレット分解ベクトル。実数値のベクトルとして指定します。ベクトル C は、wavedec の出力です。

データ型: single | double
複素数のサポート: あり

ブックキーピング ベクトル。正の整数のベクトルとして指定します。各レベルの係数の数がブックキーピング ベクトル L に格納されます。ブックキーピング ベクトルは、ウェーブレット分解ベクトル C の係数を解析するために使用されます。ベクトル C および L は、wavedec の出力です。

データ型: single | double

ウェーブレット分解から抽出する Detail レベル。正の整数または正の整数のベクトルとして指定します。

  • N が整数の場合、N1 ≤ N ≤ NMAX を満たす整数でなければなりません。ここで、NMAX = length(L)-2 です。

  • N が整数のベクトルの場合、N(j)1 ≤ N(j) ≤ NMAX を満たす整数でなければなりません。ここで、j = 1,…,length(N) です。

出力引数

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Detail 係数。実数値のベクトルまたは cell 配列として返されます。D が cell 配列の場合、D の i 番目の要素は、N の i 番目の要素で指定されたレベルの Detail 係数になります。

Detail 係数。実数値のベクトルのセットとして返されます。i 番目の出力引数は、N の対応する要素によって指定されたレベルの Detail 係数になります。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入