Main Content

tril

シンボリック行列の下三角部分を返す

説明

tril(A) は、行列 A の下部を保持した三角行列を返します。結果の行列の上三角部分には、0 が埋め込まれます。

tril(A,k) は、A のうちの k 番目の対角以下の要素を保持した行列を返します。k 番目の対角より上の要素は 0 になります。値 k = 0k > 0k < 0 は、それぞれ主対角、上対角、下対角に対応します。

シンボリック行列の下三角部分

元のシンボリック行列の下三角部分のみを保持した行列を表示します。

syms a b c
A = [a b c; 1 2 3; a + 1 b + 2 c + 3];
tril(A)
ans =
[     a,     0,     0]
[     1,     2,     0]
[ a + 1, b + 2, c + 3]

指定された上対角要素以下の三角行列

元のシンボリック行列のうちの 1 番目の上対角要素以下を保持した行列を表示します。

syms a b c
A = [a b c; 1 2 3; a + 1 b + 2 c + 3];
tril(A, 1)
ans =
[     a,     b,     0]
[     1,     2,     3]
[ a + 1, b + 2, c + 3]

指定された下対角要素以下の三角行列

元のシンボリック行列のうちの 1 番目の下対角要素以下を保持した行列を表示します。

syms a b c
A = [a b c; 1 2 3; a + 1 b + 2 c + 3];
tril(A, -1)
ans =
[     0,     0, 0]
[     1,     0, 0]
[ a + 1, b + 2, 0]

入力引数

すべて折りたたむ

入力。数値行列またはシンボリック行列として指定します。

対角。数値またはシンボリック数として指定します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

|