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sign

実数値または複素数値の符号

構文

説明

sign(z) は、実数値または複素数値 z の符号を返します。複素数値 z の符号は、z/abs(z) で定義されます。z がベクトルまたは行列である場合、sign(z)z の各要素の符号を返します。

実数の符号

次のシンボリックな実数の符号を求めます。

[sign(sym(1/2)), sign(sym(0)), sign(sym(pi) - 4)]
ans =
[ 1, 0, -1]

行列要素の符号

行列 A の実数要素と複素数要素の符号を求めます。

A = sym([(1/2 + i), -25; i*(i + 1), pi/6 - i*pi/2]);
sign(A)
ans =
[   5^(1/2)*(1/5 + 2i/5),                              -1]
[ 2^(1/2)*(- 1/2 + 1i/2), 5^(1/2)*18^(1/2)*(1/30 - 1i/10)]

シンボリック式の符号

x が負であると仮定して、次の式の符号を求めます。

syms x
assume(x < 0)
sign(5*x^3)
ans =
-1

計算を続けるため、x に設定された仮定を syms を使用して再作成することで消去します。

syms x

入力引数

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シンボリック数、シンボリック変数、シンボリック式、シンボリック関数、シンボリック ベクトルまたはシンボリック行列として指定される入力。

詳細

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符号関数

任意の数値 z の符号関数は、z の絶対値を用いて次のように定義されます。

sign(z)=z|z|

したがって、実数 z の符号関数は、次のように定義することができます。

sign(z)={1 if x<0  0 if x=0  1 if x>0

ヒント

  • シンボリック オブジェクトではない数値について sign を呼び出すと、MATLAB® 関数 sign が呼び出されます。

バージョン履歴

R2013a で導入

参考

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