ncfinv
非心 F 累積分布逆関数
構文
X = ncfinv(P,NU1,NU2,DELTA)
説明
X = ncfinv(P,NU1,NU2,DELTA)
は、分子の自由度 NU1
、分母の自由度 NU2
および正の非心度パラメーター DELTA
を使用して、対応する P
の確率に対する非心 F 累積分布逆関数を返します。P
、NU1
、NU2
および DELTA
はすべて同じサイズのベクトル、行列、または多次元配列になります。これは X
のサイズでもあります。P
、NU1
、NU2
または DELTA
がスカラー入力である場合は、他の入力と同じ次元をもつ定数行列に展開されます。
例
2つの標本分散を比較する仮説検定では、それらの比率を計算し、比率と F 分布とを比較します。分子と分母の自由度が、それぞれ 5 と 20 であるとすると、これらの比率が下記より小さい場合、1 つ目の分散が 2 つ目の分散と等しいという仮説を棄却することになります。
critical = finv(0.95,5,20) critical = 2.7109
1 つ目の分散が、2 つ目の分散の 2 倍であることが真であると仮定します。この差を検出する確率は、どのくらいでしょうか。
prob = 1 - ncfcdf(critical,5,20,2) prob = 0.1297
分散の真の比が 2 である場合、F 統計量について想定される通常 (平均) の値は何でしょうか。
ncfinv(0.5,5,20,2) ans = 1.2786
参考文献
[1] Evans, M., N. Hastings, and B. Peacock. Statistical Distributions. Hoboken, NJ: Wiley-Interscience, 2000.
[2] Johnson, N., and S. Kotz. Distributions in Statistics: Continuous Univariate Distributions-2. Hoboken, NJ: John Wiley & Sons, Inc., 1970, pp. 189–200.
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入