export
(非推奨) データセット配列のファイルへの書き込み
dataset
データ型は推奨されません。異種混合データを処理するには、代わりに MATLAB® table
データ型を使用します。詳細は、MATLAB table
ドキュメンテーションを参照してください。
構文
export(DS,'file',filename)
export(DS)
export(DS,'file',filename,'Delimiter',delim)
export(DS,'XLSfile',filename)
export(DS,'XPTFile',filename)
export(DS,...,'WriteVarNames',false)
export(DS,...,'WriteObsNames',false)
説明
export(DS,'file',filename)
は、変数名および観測名を含む (存在する場合) データセット配列 DS
をタブ区切りのテキスト ファイルに書き込みます。観測名が存在する場合、ファイルの 1 行 1 列目の名前は、データセットの 1 次元目の名前 (既定値は 'Observations'
) です。filename
という名前のファイルが存在する場合、export
はその名前を上書きします。
export(DS)
は、その既定の名前が '.txt'
によって追加されたデータセット配列 DS
の名前であるテキスト ファイルに書き込みます。export
が入力されたデータセット配列からファイルの名前を作成できない場合、ファイル 'dataset.txt'
を上書きします。export
は、既存のファイルがある場合はそれを上書きします。
export(DS,'file',filename,'Delimiter',delim)
は、区切り文字 delim
を使用してデータセット配列 DS
をテキスト ファイルに書き込みます。delim
は、以下のいずれかでなければなりません。
' '
または'space'
'\t'
または'tab'
','
または'comma'
';'
または'semi'
'|'
または'bar'
export(DS,'XLSfile',filename)
は、変数名および観測名を含む (存在する場合) データセット配列 DS
を Microsoft® Excel® スプレッドシート ファイルに書き込みます。'Sheet'
パラメーターおよび 'Range'
パラメーターの名前と値のペアも、関数 xlsread
で受け入れられたパラメーター値を使用して指定できます。export
では内部的に関数 xlswrite
を使用するので、この構文は Windows® 用の Microsoft Excel のみと互換性があります。Mac では機能しません。詳細については、xlswrite
を参照してください。
export(DS,'XPTFile',filename)
は、データセット配列 DS
を SAS XPORT
形式ファイルに書き込みます。XPORT
形式ファイルに書き込む場合、変数はスカラー値でなければなりません。export
は、観測名を obsnames
という名前の変数に保存します。ただし、以下に説明する WriteObsNames
パラメーターが false
である場合を除きます。XPORT
形式では、変数名の長さは 8 文字までに制限されています。それを超える長さの名前は最後が切り捨てられます。
export(DS,...,'WriteVarNames',false)
は、変数名をテキスト ファイルに書き込みません。export(DS,...,'WriteVarNames',true)
は既定値で、ファイルの 1 行目に列見出しとして名前を書き込みます。
export(DS,...,'WriteObsNames',false)
は、観測値をテキスト ファイルに書き込みません。export(DS,...,'WriteObsNames',true)
は既定の設定で、ファイルの 1 行目に列見出しとして名前を書き込みます。
場合によって、export
は以下に説明するように正確に A
を表さないテキスト ファイルを作成します。dataset
を使用してファイルを再度 MATLAB で読み取る場合、新しいデータセット配列と元のデータセット配列が完全に同一の内容になるとは限りません。再度データセット配列としてインポートする必要がある場合は、A
を MAT ファイルとして保存してください。
export
は、数値変数の書き込みには long g
format
を、カテゴリカル変数または文字変数の書き込みには引用符で囲まれていないテキストを使用します。
複数の列をもつ文字列以外の変数の場合、export
は各行に区切り文字で区切られた複数のフィールドを書き込み、ファイルの 1 行目に適した列見出しを作成します。
export
は、ファイルの各行に単一の空白フィールドとして 2 つ以上の次元がある変数を書き出します。
セルの値変数の場合、export
は、1 行だけがセルに含まれるときは各セルの内容を書き込み、その他のときは 1 つの空のフィールドを書き込みます。
場合によっては、export
が dataset
を使用して、MATLAB での再読み取りができないファイルを作成することもあります。セルの内容がスカラーではないようなセルの値変数を含むデータセット配列を書き込むと、各行のフィールド数と 1 行目の列見出しの数がファイル上で一致しなくなります。セルの内容がすべて同じ長さではないようなセルの値変数を含むデータセット配列を書き込むと、ファイル内の各行のフィールド数が一致しなくなります。したがって、データベース配列をインポートする必要がある可能性がある場合は、.mat
ファイルに保存してください。
例
外部テキスト ファイルと、MATLAB ワークスペースでのデータセット配列との間でデータを移動します。
A = dataset('file','sat2.dat','delimiter',',') A = Test Gender Score 'Verbal' 'Male' 470 'Verbal' 'Female' 530 'Quantitative' 'Male' 520 'Quantitative' 'Female' 480 export(A(A.Score > 500,:),'file','HighScores.txt') B = dataset('file','HighScores.txt','delimiter','\t') B = Test Gender Score 'Verbal' 'Female' 530 'Quantitative' 'Male' 520